第19回運営会議・シンポジウム
期 間:令和6年12月12日(木曜日)~14(土曜日) 開催地:タイ王国・パタヤ 構 成:シンポジウム(12月12日)、運営会議(12月13日)、現地視察(12月14日) 参加者:
- 10か国(エジプト、インド、イタリア、日本、韓国、マレーシア、ネパール、フィリピン、スリランカ、タイ)、3国際機関(FAO、MRC、IWMI(オンライン))。
- 日本からは農林水産省のほか、渡邉紹裕 京都大学名誉教授、松野裕 近畿大学農学部教授、松下京平 滋賀大学経済学部教授、乃田啓吾 東京大学大学院農学生命科学科准教授、滋賀県、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)、国際協力機構(JICA)、日本水土総合研究所(JIID)等が参加。
概 要:
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結果概要
シンポジウム(12月12日)
運営会議(12月13日)
(1)運営会議(前半)
- パヤタ市内ホテルにおいて、第19回INWEPF運営会議が開催されました。
- INWEPFエジプトが、令和5年8月にエジプトにおいて開催された「第18回INWEPF運営会議」の結果を報告しました。
- INWEPF日本が、メンバー国から意見を踏まえた「INWEPF第7フェーズ戦略及び年間行動計画(2024-2025)年」について提案し、全会一致で承認されました。また、令和7年9月にマレーシアで開催される「第4回世界かんがいフォーラム及び第76回ICID執行理事会」において、INWEPF主催のサイドイベントを開催することについて、参加国が合意しました。
(2)WG会議
- 「多面的機能とフードバリューチェーンの強化」をテーマとするWG1(リード国:マレーシア)、「気候変動に対応したかんがい排水システムの近代化」をテーマとするWG2(リード国:韓国)、「水利用効率・水産性の向上」をテーマとするWG3(リード国:日本)に分かれて、WG会議が実施されました。
- 日本がリード国を務めるWG3会議では、 松野 近畿大学教授が議長となり、MRC、FAO、日本(松下 滋賀大学教授、乃田 東京大学准教授)、ネパール、スリランカ、エジプト、イタリア、タイが、水利用効率・水生産性の向上に関する取組事例等を発表しました。
・WG1会議「テーマ:多面的機能とフードバリューチェーンの強化」アジェンダ(PDF : 288KB) (発表国:日本、インド、エジプト、マレーシア) ・WG2会議「テーマ:気候変動に対応したかんがい排水システムの近代化」アジェンダ(PDF : 39KB) (発表国・機関:韓国、日本、インド、スリランカ、IWMI) ・WG3会議「テーマ:水利用効率・水生産性の向上」アジェンダ(PDF : 176KB) (発表国・機関:MRC、FAO、日本、ネパール、スリランカ、イタリア、タイ)
(3)運営会議(後半)
- 各WGの議長が、WG会議における議論の結果を報告しました。WG3に関しては、松野議長が、各国・国際機関からの発表内容について紹介し、今後の議論の方針について説明しました。
- INWEPF日本が、「イタリアとケニアのINWEPF新規加盟」について提案し、全会一致で承認されました。その後、Marco ICID会長がINWEPFイタリア事務局長として挨拶を行いました(ケニアは不参加)。
- INWEPF日本が、「第20回INWEPF運営会議及びシンポジウム」について、令和7年11月に日本(滋賀県)で開催することを提案し、全会一致で承認されました。その後、次回会議の開催地となる滋賀県が、琵琶湖システム等について紹介しました。
・運営会議アジェンダ(PDF : 139KB)
現地視察(12月14日)
- クボタファーム(チョンブリー県)において現地視察が実施されました。
- クボタファームは、株式会社クボタ(日本)とサイアムセメント(タイ)によって設立された会社である「サイアム・クボタ」が、ASEAN地域に密着した最先端の農業技術を研究開発するために開設した農場です。
- 屋内施設での説明では、タイ農業について、温暖な気候と広大な平地に恵まれ、世界有数の米、フルーツ等の生産量を誇る一方で、国内における担い手不足や高齢化、低い農業生産性、世界的な気候変動に伴う干ばつや洪水被害等が課題であることが説明され、クボタファームでは、現場のニーズに寄り添いながら、課題解決に向けた農業技術の研究開発を行っていることが紹介されました。
- 農場では、GNSSによる方向制御システムを搭載した自動走行田植機による無人での田植えや農業用ドローンによる肥料散布、ICT自動給水栓「WATARAS」による水田における給排水制御の自動化等の視察が行われました。
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クボタファーム |
屋内施設での説明 |
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WATARASの視察 |
自動走行田植機の視察 |
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お問合せ先
農村振興局整備部設計課海外土地改良技術室
代表:03-3502-8111(内線5560)
ダイヤルイン:03-3595-6339
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