兵庫県丹波篠山地域
農林水産業システムの名称 「丹波篠山の黒大豆栽培~ムラが支える優良種子と家族農業~」
◇令和3年2月 日本農業遺産認定
(写真:丹波篠山市黒大豆栽培の風景)
水不足を克服するために稲作をしない犠牲田を設け、黒大豆の栽培を可能にする「乾田高畝栽培技術」を生み出した約300年前から継承される農業。
丹波篠山では、水不足のため稲作をしない「犠牲田」を集落で協力し合いながら設け、そこで黒大豆栽培が始まりました。当時、丹波篠山の多くの水田が過湿・重粘土な湿田で、これを乾田化することは技術的に困難でしたが、溝を掘り、畝を高くすることで、黒大豆栽培を可能にしました。(乾田高畝栽培技術)
豪農大庄屋 波部本次郎らによって在来種(多様な遺伝資源)の中から優良な種子を選抜育種し、現在では採種ほ場を分散設置するなど持続的に優良な種子を生産しています。(優良種子生産方式)
水の少ない丹波篠山では、多くのため池が築造されたことで希少な両生類などが生息しています。また、灰小屋で粗朶や落ち葉を焼いて作る灰肥料が用いられるなど、農の営みの中で自然環境が守られています。(自然循環システム)
(写真:灰肥料をつくる「灰小屋」)
(写真:黒大豆の手選り)
丹波篠山地域動画
地域概要
- 地域概要書(PDF : 4,327KB)
【分割版】その1(PDF : 2,368KB)、その2(PDF : 2,174KB)、その3(PDF : 1,516KB)、その4(PDF : 1,244KB) - 保全計画(PDF : 1,573KB)
参考
お問合せ先
農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課農村環境対策室
担当者:農業遺産班
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FAX:03-3502-7587