宮崎県田野・清武地域
農林水産業システムの名称 『宮崎の太陽と風が育む「干し野菜」と露地畑作の高度利用システム』
◇令和3年2月 日本農業遺産認定

(写真:「大根やぐら」が林立する風景)
耕畜連携による土づくりを行いながら、季節に柔軟に対応した露地畑作の高度利用を実現。冬季の乾燥した冷たい西風を活用して大根を干すために組まれる「大根やぐら」は特徴的な農村景観を形成している。
江戸時代後期に自然災害の備えとして始まった「干し野菜」は、時代の流れと共に「千切大根」と「干し大根」生産に変化してきました。特に「干し大根」は、風土を最大限に活かし、大根を丸ごと一本干す方法が伝統的に継承されています。本地域の農業は、気候風土を最大限に活かし、年間を通じた作付体系と「干し野菜」の技術を多角的に組み合わせた露地畑作の高度利用システムとして発展してきました。温暖な気候、豊富な採餌資源、農家の営みが相まって越冬ツバメが生息しやすい環境が守られています。
先人が残してきた風俗、習慣、知恵は、洗練された貴重な文化財として今も脈々と受け継がれています。雨乞いの太鼓である「雨太鼓」や「神楽」など、農業にまつわる伝統文化は、地域のコミュニティ形成、絆づくりに役立てられています。
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(写真左:干した大根の葉を食べる牛の様子/ 写真右:納屋で営巣するツバメ)
田野・清武地域紹介動画
地域概要・保全計画
参考
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