徳島県県南地域
農林水産業システムの名称 「みなみ阿波の樵木林業システム-照葉樹林に育まれた里山、里海の物語-」
◇令和7年1月 日本農業遺産認定

(写真:「択伐矮林更新法」による伐採作業の様子)
「樵木(こりき)林業」の伝統技法によって、照葉樹林から生まれる薪炭やきのこ菌床素材等を供給するとともに、豊かな地域社会を育て、産業と自然の共生を現代に受け継いでいる。
県南地域は、豊富な照葉樹林の資源を利用して薪や炭を生産し、兵庫や大阪の燃料需要を江戸時代より長らく支えてきました。「樵木林業」は、樹種を問わず特定の太さ以上の木のみを早い周期で伐採し、照葉樹の萌芽力を活かして再生させる独特の技術「択伐矮林更新法」にて行われます。高さが異なる複層林が形成されることで豊かな森林生態系が保たれるとともに、択伐で裸地状態にならないことで、土壌侵食が防止されるなど災害に強い森林が維持されます。これらは河川を介して豊かな「里海」の源となり、急峻な地形に海と森が織りなす美しい景観を生み出しました。また、薪炭材やきのこ菌床素材などの産業により、経済基盤の安定や、地域の文化の継承にも貢献しています

(写真:窯出し作業 灰をかぶせて鎮火することで備長炭になる)

(写真:千羽海崖 海と照葉樹林が織りなす色の対比が美しい)
県南地域紹介動画
地域概要
- 地域概要書(PDF : 6,265KB)
【分割版】その1(PDF : 1,998KB)、その2(PDF : 1,932KB)、その3(PDF : 1,996KB)、その4(PDF : 2,031KB)、その5(PDF : 892KB) - 保全計画(PDF : 574KB)
参考
株式会社四国の右下木の会社ホームページ(外部リンク)
お問合せ先
農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課農村環境対策室
担当者:農業遺産班
代表:03-3502-8111(内線5621)