土地改良事業における温室効果ガス算定手法
1.土地改良事業における温室効果ガス算定手法
一定規模以上のダム、堰、埋立及び干拓地を造成する際には、環境影響評価法に基づき、環境影響評価(環境アセスメント)の実施が義務づけられており、その一環として温室効果ガスの評価が必要となります。
このたび、農村振興局農村環境課では、土地改良事業でダム等の農業用施設を建設する際に、施設のライフサイクル全体(建設・供用・廃棄)で排出又は削減される温室効果ガス量を、事業の計画段階において簡易に算定する「算定シート」と、実施設計レベルの情報を基に算定する「算定プログラム」を開発しましたのでご紹介します。
本手法は、環境アセスメントの対象事業のみならず、土地改良事業地区の評価や環境配慮のPRに広く利用可能ですので、手軽にご活用下さい。


2.温室効果ガスの算定手法

事業の計画段階で把握できる農業水利施設等の基礎的な諸元(例:コンクリートダムであれば、堤体積、総貯水量、有効貯水量の3項目)を基に、施設の建設、供用、廃棄の各段階における温室効果ガス排出・削減量の概算値を算定できます。

実施設計レベルの詳細な工事内容の数量を基に、農業水利施設等の建設、供用、廃棄の各段階における温室効果ガスの排出量を算定します。工事の資材、燃料、機械、工事条件(土質など)等詳細な数量を基に算定するため、より精度の高い温室効果ガス量を算定できます。
3.温室効果ガス算定シート
事業の計画段階で把握できる農業水利施設等の基礎的な諸元を基に、施設の建設、供用、廃棄の各段階における温室効果ガス排出・削減量の概算値を算定できます。◆ 入力から算定結果の出力のイメージ
例)水路の場合・・・「水路の種類」、「構造」、「水路長」、「水路幅」、「壁高」を入力
※ 水路については、一般的に、供用段階におけるCO2削減は想定されないため算定しません。
※ 実際の「地区総括表は」、ダム、頭首工、揚水機場など事業地区全体の施設を網羅し、A4版サイズで印刷可能な一覧表で作成されています(下図を参照)。
4.温室効果ガス算定シートの地区総括表(プリントアウトのイメージ)

※ 算定シートは以下でダウンロードできます。
※ 「算定シート」は、施設毎に代表的な事業実施事例の積算資料等を基に作成しています。
したがって、設置場所の地盤条件等の地域特性の違いにより、算定結果が実際の温室効果ガス排出・削減量とは必ずしも一致しない概算値であることにご留意下さい。
5.温室効果ガス算定プログラム
実施設計レベルの詳細な工事内容の数量を基に、農業水利施設等の建設、供用、廃棄の各段階における温室効果ガスの排出量を算定します。工事の資材、燃料、機械、工事条件(土質など)等詳細な数量を基に算定するため、より精度の高い温室効果ガス量を算定できます。
入力から算定結果の出力のイメージ
※ 算定プログラムの入手を希望される方は、下記「お問い合わせ先」へお問い合わせ下さい。
本プログラムは、「土地改良事業積算基準」等に準拠して作成しています。
また、資材や機械に関する排出原単位は、「産業連関表による環境負荷原単位データブック(3EID)-LCAのインベントリデータとして-(2005年)」等により設定しています。
※本プログラムは一般的な工種を想定して作成していることから、新技術や特殊な工種については、個別に排出原単位を設定の上、別途計上する必要があります。
お問合せ先
農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課農村環境対策室
担当者:農村環境対策室
代表:03-3502-8111(内線5490)
ダイヤルイン:03-3502-6091




