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農村型地域運営組織(農村RMO)の推進 ~地域で支え合うむらづくり~

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農村RMOとは

  農村型地域運営組織(農村RMO:Region Management Organization)とは、複数の集落の機能を補完して、農用地保全活動や農業を核とした経済活動と併せて、生活支援等地域コミュニティの維持に資する取組を行う組織のことです。なお、農村RMOは、RMO(地域運営組織※)の一形態と整理しています。

  ※地域運営組織・・・地域の暮らしを守るため、地域で暮らす人々が中心となって形成され、地域内の様々な関係主体が参加する協議組織が定めた地域経営の指針に基づき、地域課題の解決に向けた取組を持続的に実践する組織。

農村RMOの必要性

  中山間地域等の条件不利地域ほど高齢化・人口減少が顕著であり、特に、集落の総戸数が9戸以下になると、農地の保全等を含む集落活動の実施率が急激に低下する傾向にあるため、農業生産活動のみならず、地域資源(農地・水路等)の保全や生活(買い物・子育て)など集落維持に必要な機能の弱体化が危惧されます。

  今後の人口動態を踏まえると、中山間地域での集落活動実施率は更に低下し、食料供給機能や多面的機能の維持・発揮に支障が生じる恐れがあるため、農家、非農家が一体となり様々な関係者と連携し、地域コミュニティの機能を維持・強化することが必要です。

農村RMOの活動プロセス

  農村RMOの活動プロセスは、地域状況等に応じて多種多様であり、決められた手順に基づき進められるものではありませんが、地域の体制や集落機能の発揮状況から、大きく分けて3段階の変遷過程が見られます。

  立ち上げ期では、地域住民全体で相互理解を高めながら、組織の必要性を浸透させていくことが求められます。地域づくりを一人の力だけで進めることは非常に困難であるため、目指す方向性を地域内に広めてくことが大切になります。

  形成期では、主体性が発揮され、共通認識を持ち、活動が具現化されていきます。地域の将来ビジョン(目標)を策定し、その指針に沿って、色々な調査活動や実証活動に挑戦し、徐々に組織体制や地域で実践可能なことをブラッシュアップしていきます。取組がうまくいっている地域は、はじめに緻密な行程表を策定してというよりは、試行錯誤しながら、失敗を繰り返しながら、小さな成功体験を積み重ねている傾向が見られます。

  定着期では、活動や組織体制が継続、発展していきます。これまでの経験やノウハウを生かし、将来の地域の姿を考え、長く続けることができる組織形成が進みます。技術面や経営面での支援を受けながら様々な活動に着手し、一部では、組織の収入で活動し自走している団体もあります。

  また、農村RMOを目指す地域の取組が円滑に進むように、地域の実情に応じてきめ細かくアドバイスをしたり、相談に対応する等サポートを実施する伴走支援の取組もあわせて推進しています。具体的には、関係府省連携による各種制度の活用促進や都道府県レベルにおいて関係する部局・機関が連携した体制の構築、農村RMOと市町村・都道府県との間に立って伴走支援を行う中間支援組織の育成等を進めています。

  なお、上記は、1つの事例であり、地域の実情にあわせて様々なパターンが存在しています。



お問合せ先

農村振興局農村政策部地域振興課

代表:03-3502-8111(内線5638)
ダイヤルイン:03-3501-8359

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