見沼通船堀
![]() |
![]() |
![]() |
地域及び施設の概要
パナマ運河のミニチュア版 日本最古で最小の運河「見沼通船堀(みぬまつうせんぼり)」~埼玉県さいたま市緑区大間木、下山口新田~
見沼代用水と芝川の間にある3mの水位差を木製の関(閘門)で調整して船を通過させる、江戸時代の中頃(1731年)に造られた日本最古の閘門式運河です。昭和の初期(昭和6年)まで使用され、江戸と見沼代用水路周辺の村々とを結ぶ内陸水運は地域経済発展に多大な貢献をしました。閘門式運河として有名なパナマ運河の完成が1914年でありますから先立つこと183年です。
仕組みは、2か所に閘門(関)を設け、1.5mずつ水位を上げ下げし、船を通過させるもので、閘門の幅は2.7m、船の幅は2.3m程ですが、当時はこれでも、米だわらを150俵から200俵積めたそうです。
昭和31年に埼玉県指定史跡に、昭和57年に国の指定史跡に認定されました。
施設の利用状況
現在は見沼通船堀公園として整備され、閘門や船などが復元されています。船の運航がなくなったことから、閘門式運河としての役割はなくなりましたが、イベント時には、閘門に堰板を積み、水位を上下させて船を往来させるなど、当時の様子を垣間見ることができます。
地域の保全のための取り組み
地元でも早くから保存会をつくり、その保護と大切さを呼びかけてきました。
1994年(平成6年)から5年間にわたり、旧浦和市は、国・県の指導と援助を受けて、閘門や船の復元、見学施設の整備などを行いました。
また、草刈りや清掃については、通船堀の敷地所有者の見沼代用水土地改良区の協力のもと、保存会と地元自治会が連携して、定期的に行われています。
交通アクセス
1)JR東浦和駅から徒歩15分
関連ホームページ
お問合せ先
農村振興局整備部設計課
代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3559-6338