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農林水産省

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野火止の台地と人々の心を潤した野火止用水

野火止用水1 野火止用水2 野火止用水3
野火止用水4 野火止用水5 野火止用水6

地域の概要

徳川幕府の老中で「知恵伊豆」といわれた川越藩主松平伊豆守信綱(のぶつな)は、正保4年(1647)に外武蔵野の荒野5千石分を願い受け、新田開発を志して55戸の農家を野火止台地(現在の新座市付近)に移住させました。ところがこの台地は厚いローム層に覆われ、農民たちは飲み水にも事欠く有様でした。承応3年(1654)に信綱は玉川上水の難工事を完成させた功績により、多摩川の水を私領地野火止に分水することを許され、その後300年にわたり、生活用水、灌漑用水として利用されました。

地域の保全のための取り組み

野火止用水は、付近に暮らす人々に貴重な飲料水や生活用水を提供するなど、野火止台地を肥沃(ひよく)な土地に変え、この地を安住の地として支え続けてきました。
しかし、昭和30年代後半から40年代にかけての人口急増と東京都の水事情の悪化に伴う取水量の制限が行われたことから、野火止用水の水質が悪化し、疏水(そすい)としての機能が失われ、ついに昭和48年には玉川上水からの取水が停止されました。
その後、貴重な歴史的文化遺産である野火止用水をよみがえさせるため、公共下水道の整備を進めるとともに、「野火止用水清流対策事業」を推進し、今日の野火止用水が復元しています。

交通アクセス

  1. 新座駅から3km(西堀分岐点)

お問合せ先

農村振興局整備部設計課

代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3595-6338