愛知用水概要図(実寸横2m、縦5m)
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地域の概要
愛知用水は、かつて「夢の用水」とよばれました。毎年のように干ばつに見舞われてきた知多半島では、水への渇望は、村々に残る雨乞いの伝承やおびただしい小ため池群をみても、十分知ることができます。終戦前後の昭和19年、22年と深刻な干ばつがこの地方を襲い、炎天下ひび割れた田に、ヤカンで水を注いでゆくという痛ましい農民の姿が方々でみられました。この惨めな様相をみて、昭和23年、知多半島の有志が「夢の用水」実現のため立ち上がったのです。その中心となったのが知多半島の篤農家久野庄太郎と、当時安城農林学校の教諭浜島辰雄でした。二人は初対面から意気投合し、早速翌日から岐阜県から知多半島先端までの実地踏査を始め、浜島は2ヶ月で概要図を完成させました。この概要図は、地元の説明会や諸官庁への陳情に使用されるとともに、昭和23年12月24日、首相官邸での吉田茂首相への陳情もこの概要図を前に行われました。この陳情を契機に、愛知用水事業は大きく動き出すこととなったのです。
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