雲出川河口に穀倉地帯を拓いた雲出井用水
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地域の概要
雲出井用水は寛永19年(1642)の大干ばつ、天保3年(1646)の大凶作で苦しむ農民を見た西島八兵衛翁(西島之友)が、津藩主の許しを得て雲出川から分水し開削した用水路(全長13km)です。工事は、土地の高低を測るため、夜間に同じ長さの提灯を立て並べたとのエピソードや途中にサイフォンの原理を応用するなど、八兵衛翁の優れた技術と村人たちの血のにじむような努力で慶安元年(1648)完成しました。四ツ野分水施設は、昭和47年(1972)津市教育委員会により史跡指定されています。
地域の保全のための取り組み
水路が完成すると八兵衛翁は、雲出川からの取水量や溝さらえ、堤防の破損修理など9条の指示を与えたといわれています。
また開削以来、災害の毎にその都度補修が行われましたが、昭和28年から34年にかけて県営かんがい排水事業により近代的な整備が実施され、その後、平成6年から12年にかけて基幹水利補修事業により改良が図られて、安定した水の供給が行われています。
交通アクセス
- 近鉄久居駅から20分(三重交通バス:雲出鋼管町または香良洲公園行き、高茶屋下車徒歩10分)
- 伊勢自動車道久居I.Cより東へ車で約5Km(約10分)
関連ホームページ
お問合せ先
農村振興局整備部設計課
代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3595-6338