不毛の砂地を肥沃な農地に 高瀬川用水路
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地域の概要
現在の大社町荒木は元来砂地で、かんがいの便が悪かったことから、大梶七兵衛により斐伊川から新たに取水する高瀬川用水路の開削が行われました。水路延長は約11km、かんがい面積は約400haにのぼり、当時の松江藩では他に類を見ない長大用水路でしたが、早期完工の厳命により1684年から3年間で完成をみました。斐伊川からの取水口は岩山をくり貫いた水路トンネルとなっており、人力により掘削されました。用水を得た農地は畑地から水田へと転換され、米の生産拡大に大いに貢献するとともに、米等の農作物を船により港まで輸送する運河としても利用されました。
地域の保全のための取り組み
現在、高瀬川用水路は、市街地の中心部を流れていることから、地域の生活用水としても利用度が高く、毎年8月15日には、「灯ろう流し」が行われるなど、地域住民の生活に密着した存在となっています。現在の水路は平成4年度から基幹水利施設補修事業を実施して改修されたものです。
交通アクセス
- JR出雲市駅から徒歩15分
- 山陰道宍道I.Cから車で20分
お問合せ先
農村振興局整備部設計課
代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3595-6338