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農林水産省

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田んぼのSL「朝倉三連水車」

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地域の概要

 筑後川の中流域に位置する朝倉市は、現在では、日本米づくり百選に選ばれた肥沃な水田地帯となっています。しかし、かつての筑後川は、たびたび干ばつや氾濫を繰り返し、豊富な水の供給源である一方で人々を干ばつ等に苦しめてきました。

江戸初期1663年、筑後川から水を引くために堀川用水が造られましたが、膨大な水を汲み上げるためには足踏み水車では限界があったため、1789年、地域の人々は工夫を凝らし水流を利用した自動回転式の揚水車である三連水車を造り上げました。

朝倉市には、この他にも二連水車が二基あり、堀川用水とともに国指定史跡に指定されており、平成26年9月には、国際かんがい排水委員会(ICID)の認定制度「かんがい施設遺産」に選ばれました。

また、アフガニスタン・イスラム共和国では三連水車や山田堰をモデルにした農業用水路が造られ、多くの農民や広大な農地がその恩恵を受けています。

朝倉市の水車群は毎年6月中旬から10月上旬まで回っています。

地域の保全のための取り組み

朝倉市には、三連水車、山田堰、堀川用水路等国指定史跡となっている農業用施設をはじめとして数多くの史跡が現存します。中でも三連水車では、毎年お盆期間に「三連水車ライトアップ」が行われており、市内外から2千人以上が訪れる真夏の風物詩となっており、他には地元有志による「堀川の環境を守る会」や「あさくら三連水車保存会」が結成され、毎年子供たちを交えたクリーン活動や、水路沿いに彼岸花やコスモスを植える等の景観保全活動も実施されています。

三連水車周辺は、水環境整備事業等により農業施設としての機能保持はもとより、住民や見学者の憩いの場、都市住民とのふれあいの場として改修や環境整備が行われ、自然環境保全や水車のまち朝倉のイメージアップ等の役割を果たしています。

交通アクセス

  1. JR久大本線「筑後吉井駅」から車で約10分(約5km)
  2. 大分自動車道・朝倉ICから車で5分(約2.5km) 

お問合せ先

農村振興局整備部設計課

代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3595-6338