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農林水産省

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童話の里に水を引く古後井路(こごいろ)

古後井路(こごいろ)

地域の概要

古後井路は、室町時代西暦1441年頃開削されました。明治32年、万年村第2村長小松研治氏の時、工事費1,300円で大字南山田字粟野の取り入れ口隧道310mを掘削しました。
その後昭和5年、古後井路普通水利組合を設立し、昭和11年町長三池膳次郎氏の時、堰堤を構築するなど逐次改良されてきました。
昭和25年、玖珠土地改良区が設立され、初代理事長に小田原住吉氏が選ばれました。
この地域の農地は、北方、西方に緩傾斜であり、自然的にはかんがい用水に恵まれていましたが、多岐多様の水路源で、その長さは約35kmに亘っていました。このため下流では末端地区は、かんがい不充分で、植え付け時期も7月に入ることもたびたびありました。
改良区の設立後の昭和26年に、古後幹線水路より、分岐する3,450mの山王線水路の大改修を計画し県営事業として工期2カ年で完了しました。
昭和28年には、未曾有の大災害に遭遇し、堰、水路が決壊し、農地の流失埋没の惨状を呈しましたが、9割の国庫補助金を仰いで、昭和34年復旧を完了しました。

地域の保全のための取り組み

大分県玖珠郡玖珠川流域には、古後井路をはじめとして農業用水路が幾つもあり、先人が残された貴重な遺産として、農業用水の供給はもとより地域の防火用水、環境保全、景観形成以外にも多面的な役割を果たしています。
用水路は土地改良区の組合員(農家)や地域の人々により草刈りや浚え等が行われています。

交通アクセス

  1. 久大線「豊後森駅」から10分弱(タクシー)
  2. 九州大分自動車道(玖珠インター)から10分 

お問合せ先

農村振興局整備部設計課

代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3595-6338