住民の願いを込めて潤う明正井路第一供石橋
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地域の概要
当地域は不毛の原野や雑木林が多く、耕地は僅かに点在する小面積の水田と、山腹斜面にやせた畑地があるだけで、住民の生活は苦しいものでした。総延長63.5kmの幹線水路は、明治42年に耕地整理測量設計補助の認可を受け、大正13年に竣工しました。これにより、400ha余りの新しい水田が開田され、古田に対する補水と合わせてかんがい面積は2,323haにも及びました。
本石橋は県道と河川を渡る水路橋で大正8年に架設されました。橋長89.2m、橋幅2.8m、径間10.7mの6連アーチで、水路橋としては国内最大級であり、石橋としては県内最大最長の規模を誇ります。
地域の保全のための取り組み
明正井路第一供石橋は明治から大正8年にかけて築造されておよそ100年が経過しており、平成14年度には土木学会の選奨土木遺産として選ばれました。近代土木遺産として歴史的、技術的、希少性の評価が高い本石橋は、先人たちの貴重な遺産でもあり、今後とも良好な維持管理が望まれています。
交通アクセス
- JR日豊本線大分駅(乗り換え)豊肥本線豊後竹田駅より車で30分
- 国道10号線犬飼交差点より国道57号線で50分
お問合せ先
農村振興局整備部設計課
代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3595-6338