このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

清流と美田をさらに次代へ

 

大鳥1

紅葉の大鳥池

大鳥2

大鳥水門

大鳥3

旧大鳥水門

 

 

地域の概要

庄内赤川土地改良区は、平成17年2月1日、「青龍寺川」、「中川」、「天保大川」の3土地改良区が新設合併し、約10,300haの受益地を持つ土地改良区が誕生しました。旧土地改良区の歴史は古く、一つに青龍寺川は慶長11年(1606)頃、5200町歩へ灌漑するため赤川より取水した人工川で30以上の支堰を持つ幹線水路として開削されました。古くから、旱魃に悩まされた庄内南部の農業関係者は、赤川の源である大鳥池に、昭和8年から9年間かけて水門を設置し、3m湖面を嵩上げ、約114万㌧の貯水量を持つため池に作り上げました。当時は片道約20kmを人力で資材運搬し造成された水門は、関係者の苦労を偲ばせます。昭和39年から着手した国営赤川合口事業で造成された赤川頭首工をはじめとする各幹線用水路の実施で姿、形は変わりましたが、灌漑用水のみならず、集落環境を潤わす生活の一部として、永年に亘り、地域住民に愛されてきました。また、山間部に位置する、天保堰は天保8年(1837)に田沢川から取水する延田堰の水量不足を解消するため、苦難のすえ、月山の金剛山川から取水する9.9kmの用水路を完成させました。昭和43年着工の灌漑排水事業で現在の頭首工及び水路に改修され、毎年多くの視察者が訪れる名所となっています。

地域の保全のための取り組み

 昭和39年に国営事業(昭和49年完了)で造成された赤川頭首工、各幹線用水路網は農業用水施設としての役割だけでなく、市内を流れる内川の浄化用水流下施設としても利用され、桜並木の城下町風景を水面に映し出し、市民のいこいの空間の一部に活用されているほか、農業集落の防火用水や親水公園など景観形成以外にも多面的な役割を発揮。現在は、平成22年から国営赤川二期地区として、頭首工をはじめとする幹線用水路施設の更新事業を実施しています。また、大鳥池は平成2年に施設更新を行い、現在は、角落しスライドゲート4門を有し、約10,000haの補給水として旱魃解消に役立っています。

交通アクセス 

1.羽越線鶴岡駅より赤川頭首工までは、車で約14km、約30分

2.大鳥池までは、羽越線鶴岡駅より泡滝登山口まで、車で約1時間30分 、登山道を徒歩約2時間30分

お問合せ先

農村振興局整備部設計課

代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3595-6338