想い一筋、流れは八筋「円筒分水工」
![]() |
地域の概要
絶対的な水不足の解消と、頻発する水害からの軽減を図るため、我が国初のロックフィルダム「石淵ダム」が昭和28年に築造され、約1,200万tのかんがい用水が確保されました。そして、昭和32年には茂井羅堰と寿安堰の取水口を統合し、国営胆沢川農業水利事業によって、当時としては画期的な構造を誇る円筒分水工が完成しました。この石淵ダムと円筒分水工の完成により茂井羅堰がかりの人々と寿安がかりの人々の水争いは解消しました。その後、開田の進展、営農形態の変化により広大な胆沢平野を潤すにはなお用水不足でありましたが、国営胆沢平野農業水利事業により一回り大きい円筒分水工が完成しています。続いて石淵ダムの10倍以上の容量をもつ胆沢ダムが完成し、平成27年度より本格運用が開始されました。これにより水不足が解消し地域を潤しています。
地域の保全のための取り組み
水路を拓き、胆沢平野の発展の基礎をつくった先人の功績をたたえる徳水園。春には水の恵み、豊作を祈る放水式が行われます。また、かんがい用水を茂井羅水系・寿安水系に分ける円筒分水工は直径24mと日本最大級で、胆沢平野のシンボルとして、教育の場、自然とのふれあいの場として利用されています。水環境整備事業により円筒分水工周辺の環境整備を行い景観形成以外にも多面的な役割りを発揮しています。
交通アクセス
- 東北新幹線水沢江刺駅より車で約25分
- 東北自動車道水沢ICより車で約10分
お問合せ先
農村振興局整備部設計課
代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3595-6338