「千枚田」(せんまいだ)の虫送り
地域の概要
瀬戸内海に浮かぶ小豆島の湯船山(標高約400m)の斜面には、階段状の田畑が密集した通称「千枚田」(せんまいだ)と呼ばれる棚田があります。約700年前からつくられたとされ、一段ずつ積み上げられた石垣の畦(あぜ)で区切られた水田が700枚以上あり「何度数えても999枚で一枚足りない。ふと足もとを見ると、自分が一枚の小さな田の上に立っていた。」という田んぼの小ささを物語るユーモラスな話も語り継がれています。水源は、湯船山の山腹から湧出する雨が降らない日が続いても決して絶えることのない「湯船の水」(ゆふねのみず)。半夏生の夜、中山の子どもたちが、千枚田をねり歩く「虫送り」は、火で稲の虫を退治して豊作を願う三百年前に始まったとされる風習です。
地域の保全のための取り組み
地区を保全するため、平成7年度に県営ため池等整備事業、平成12年度に棚田地域等緊急保全対策事業を完了しています。また、平成10年度から千枚田景観保全補助金を地区に補助して棚田の保全に努めています。近年では、障がい者の農業就労体験事業の受入や、休耕田を活用した棚田オーナー制度、耕作体験の支援等による地域大学の学生との連携など、数々の取組を展開し、保全活動につとめています。
交通アクセス
(ア)高松港・新岡山港から高速艇(約35分)又は、フェリー(約60分)で土庄港へ
(イ)土庄港から中山行きのバス(小豆島バス)で約20分又は車で中山方面へ東約8km
お問合せ先
農村振興局整備部設計課
代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3559-6338
FAX:03-5511-8251