千町無田(せんちょうむた)
地域の概要
開拓編纂史によると、千町無田の地は大変土地が肥えており、多くの百姓達が裕福な暮らしをしていましたが、この地の豪族が餅を作って的としてこの餅を射ると、その餅が白鳥となって南の空に飛び去ったことをきっかけに、それからの百姓達は次第に死に絶え、水田も荒れ果ててしまったといわれています。それから明治時代まで、この水田は荒れたまま葦の繁った湿田地帯としてかえりみられませんでしたが、九重町では標高(850m~900m)の最も高い地域で県下では最初の県営ほ場整備事業を実施し昭和48年に完成を見ました。四方を九重連山の山々に囲まれ、手付かずの自然を多く残す風光明媚な地域であり、四季を通じての水田の景観はすばらしいものがあります。県内外の多くの観光客が春は緑の若葉、夏はキャンプ、登山、秋は紅葉、冬は全域雪景色を楽しみの訪れています。
地域の保全のための取り組み
水田を昔の状態に戻すまいと消費者ニーズに合う安全な産物として高原地帯の特性を生かしたブルーベリーの栽培、夏秋野菜、白ネギ作りが行われています。農業水路は防火用水、環境保全等地域でさまざまな役割も果たしているので、これらの施設については土地改良区役員、地元住民等により管理が行われています。
交通アクセス
(ア)久大線「湯布院駅」から50分(バス)
(イ)久大線「豊後中村駅」から40分(バス)
(ウ)九州大分自動車道(九重インター)から30分
お問合せ先
農村振興局整備部設計課
代表:03-3502-8111(内線5561)
ダイヤルイン:03-3559-6338
FAX:03-5511-8251