佐賀土地改良区における用水の管理について
佐賀土地改良区 大坪 稔典氏(佐賀県佐賀市) 取材年月:平成28年9月
【佐賀土地改良区】 佐賀県佐賀市を中心に県南部から東部にかけて広大に広がり、有明海に注ぐ嘉瀬川の利水によって約400年前から続く農業地帯である佐賀平野のうち、約9,370haの農地を対象に農業用水の確保等を目的として、北山ダム、川上頭首工、幹線水路約91kmの維持管理を行っています。 |
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1.業務の内容 ダム管理から賦課金徴収まで多種多様な経験をされている大坪さんですが、最初は何もわからなかったため、1人で施設巡視を行う際に水の流れを追っていき、車で行けない所は半長靴を履いて土水路の中を歩いて勉強されたとのことです。 現在は、各種イベント・広報などの企画や賦課金徴収等を担当されています。21世紀土地改良区創造運動による「水と歴史の探検隊」の企画に対しては、管内の子ども達に土地改良区の役割や水の流れと大切さを学んでもらうことで、10年、20年先の未来へと繋がればという想いで取り組まれているそうです。 |
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北山ダム監査廊探検隊 | |
2.苦労話し 現在の業務で一番苦労している事は、賦課金の徴収だそうです。経済的理由や耕作をされていない所有者から、なかなか理解を得られず徴収するのに大変苦労しているそうです。 また、東京にダム管理主任技術者の資格を取得しに行ったことも苦労したと思えることだと話してくれました。今まで受験した先輩達が誰一人落ちていなかったのでかなりのプレッシャーで、半年後に試験結果の通知が来て開封するときは緊張したと、当時の思いを振り返ってくれました。無事合格されたそうです。 |
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北山ダム | |
3.仕事への思い・心がけていること 土地改良区の仕事は天気に大きく左右されることが多いため、特にダム貯水池の水位管理や頭首工での分水調整には気をつけるよう心がけているそうです。そのような中で、ある上司から、「常に気を張って仕事をするんじゃなくって、強弱をつけ、ここは踏ん張り所というときに必死にやる」と言われたことで、とても気が楽になったとのことです。 また、渇水の時に苦労して流した水によって無事に田植えができ、収穫まで出来たのを見た時は、「本当に良かった」と感動するとともに、とても安心したそうです。この時の気持ちを忘れず今後も頑張りたいと、仕事に対する思いを話してくれました。 |
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川上頭首工操作室 |
添付資料
☆インタビュー記事です!☆佐賀土地改良区における用水の管理について(PDF : 338KB)
関連ホームページ
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農村振興局整備部設計課
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