更新日:平成27年9月9日
担当:消費・安全局農産安全管理課農薬対策室
平成25年度蜜蜂被害事例調査結果
結果のポイント
- 養蜂家に対する呼びかけを強化した結果、過去の調査時(平成24年度:11件)より多い69件(平成25年度)の被害事例が報告されました。
- 蜜蜂被害は、水稲の開花期に多く、水稲のカメムシ防除に使用した農薬(殺虫剤)を直接浴びたことが原因の可能性があると考えられました。ただし、蜜蜂からは、カメムシ防除に使用される複数の殺虫剤の成分が検出されている等、どの殺虫剤が蜜蜂の被害を生じさせやすいかの推定はできませんでした。
- これまで農林水産省が指導してきた、農家と養蜂家との情報の共有が不十分であるなどの課題が明らかとなりました。
今後の対策
調査の中間取りまとめ結果を踏まえ、
- 当面の対策として、これまでどおり、蜂が殺虫剤を浴びないように、水稲開花期に向け、養蜂家と農家が都道府県等を経由して情報を共有するとともに、周辺を水田に囲まれた場所には、できるだけ巣箱の設置を避けることなどを徹底する通知を発出しました。
- 平成26年度以降も被害事例調査を継続し、引き続き要因の解析に必要な情報を蓄積していきます。その際、より詳細な農薬使用実態の把握や死亡虫試料の採取への一層の協力を要請していきます。
- 試験研究機関において、蜜蜂の水田への飛来を低減する技術の開発、花粉や水田水を経由した農薬暴露の可能性の解明などの調査研究を引き続き実施します。
調査の結果および今後の対策の詳細は、添付資料を御覧下さい。