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特集1 楽しみませんか?もっと花のある暮らし(3)

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出荷しにくい花きを栽培の工夫で消費者のもとへ

蕾(つぼみ)で出荷すると、きれいに花が咲かないラナンキュラスを
開花させて出荷することで、大輪の切り花を実現
1か月楽しめると、大人気に!
株式会社フラワースピリット(長野県松本市)


「花瓶に生けてから1か月ほどもちます」と品質にも太鼓判を押す上條さん(右)と、フロリアード2012で1席を受賞したビガー・ホワイトを育てた横林数幸さん(左)

「花瓶に生けてから1か月ほどもちます」と品質にも太鼓判を押す上條さん(右)と、フロリアード2012で1席を受賞したビガー・ホワイトを育てた横林数幸さん(左)

日照時間が長く、冷涼な気候という栽培環境もラナンキュラスに適している

日照時間が長く、冷涼な気候という栽培環境もラナンキュラスに適している

ビガー・ホワイト。品種名は「煌(きらめき)」に決定

ビガー・ホワイト。品種名は「煌(きらめき)」に決定
白い花びらが幾重にも重なるように咲く大輪のラナンキュラス「ビガー・ホワイト」。2012年フェンロー国際園芸博覧会(フロリアード2012)の品種コンテストで1席を受賞し話題となりました。

この大輪の花を育てたのは、長野県松本市を中心に近隣の花き農家20人で結成する(株)フラワースピリット。代表の上條信太郎さんらがラナンキュラスに目をつけたのは8年ほど前のことです。宮崎県の「綾園芸」代表で育種家の草野修一さんと出会い、大輪系の品種を知ったことがきっかけでした。当時の花き業界ではラナンキュラスは「駄花」と言われていたそうです。

「ラナンキュラスは花びらが多いため、他の花と同様に蕾に近い状態で出荷すると花がきれいに開かないことが多いんです」と上條さん。そこで、(株)フラワースピリットでは、一度畑で花を咲かせてから、大輪の花が垂れないよう、花首を堅くするなど、栽培方法を工夫しました。

市場では当初、花が咲きすぎていて売れないのではとの声もありましたが、上條さんたちは理想とする状態の花を届けるため、流通・販売業者とも連携しながら、数年がかりで今の出荷規格を定着させました。

また、球根の選抜や組織培養にも力を入れ、花が開ききると最大で18.5cmになる大輪のビガー・ホワイトなど、他にはない花を生産。花瓶に生けてから1か月ほどもつ花もあり、大輪の花を長く楽しめると評判を呼んでいます。

(株)フラワースピリットで栽培しているラナンキュラスは約150品種。出荷期間は11月から翌5月上旬で、国内だけでなくアメリカなどにも輸出

(株)フラワースピリットで栽培しているラナンキュラスは約150品種。出荷期間は11月から翌5月上旬で、国内だけでなくアメリカなどにも輸出
  出荷作業をしながら他のメンバーが育てた花を見ることで、たがいに切磋琢磨し技術を向上

出荷作業をしながら他のメンバーが育てた花を見ることで、たがいに切磋琢磨し技術を向上