特集1 楽しみませんか?もっと花のある暮らし(5)
病院のロビーに患者も購入できる花店をオープン
花の癒し効果を最大限に活用しようと、病院内に生花店を誘致
患者からは、“前向きな気持ちになれる”と評判も上々!
青山フラワーマーケット鴨川・亀田メディカルセンター店(千葉県鴨川市)
![]() 生花店があるのは、1階外来受付そば ![]() 2009年、国際的な医療機能評価機関であるJCIより、日本初の認証を取得した亀田メディカルセンター。感染対策や医療の質の向上に積極的に取り組む ※亀田メディカルセンターとは、亀田総合病院を中心とした医療施設の総称 ![]() 2014年1月からは、4000人の全職員の誕生日にミニブーケをプレゼントしている亀田院長 ![]() レジのそばでは、生花を持ち込みできない病室を案内 |
千葉県鴨川市にある亀田メディカルセンターのロビーに、2013年11月、青山フラワーマーケット鴨川・亀田メディカルセンター店がオープンしました。 店内は、車椅子でも通れる広い通路、手に取りやすい低めの陳列棚、ミニブーケのそばにはガラスの小さな花瓶が並べられ、購入後すぐに飾ることができるなど、病院ならではのさまざまな配慮があります。 「患者さんからは『季節を感じられてうれしい』『心が安らぐ』と喜ばれています。南房総地域は国内有数の花き産地なので、地元の花も多く取り扱っていますよ」とショップマネージャーの小川ふみ江さん。 以前から花の癒やし効果に着目していた同院には、自前のフラワーショップがありました。さらに質の高いサービスを提供したいと考えた亀田信介院長が、青山フラワーマーケットに出店を依頼したのです。 「地方は高齢者の割合が高く、病院の果たす役割は大きいんです。患者さまやお見舞の方など、みなさまにとってこの花店が心安らぐ場になればと思っています。実際に患者さまのなかには、『気持ちが落ち込んでいたけど、明るい花を見ていたら前向きになれた』などの意見をいただいています」と亀田院長は話します。 病院職員にとっても花が心のうるおいに!
現在、院内感染予防の観点から、病室への生花持ち込みを禁ずる医療機関が増えていることについてお聞きすると、「最新の国際医療標準に照らし合わせても、生花が感染リスクを高めるという科学的根拠はありません。たとえば、見舞客との面会や、病室の窓を開けるのはOKという患者さまに、生花だけNGというのは合理性がないように思います」と亀田院長。現在は、骨髄移植、強い化学療法を行っている人、特別に配慮しなければならない患者を除いて、生花持ち込みの制限は不要としています。最近では、病室で注文を受け付け、お店のスタッフが病室に商品を届ける新サービスも開始。さらに、花は病院で働く人たちにとってもよい効果を生んでいます。 「当院は、看護師だけで1000人の若い女性が働く職場。24時間交代で大変な仕事をしているスタッフにとって、気軽に花を買える店の存在は大きい。そのちょっとした心のゆとりが、患者さまに向き合う姿勢に結びついていくんです」と亀田院長は期待しています。
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患者さんを花で癒やすため、さりげない工夫もいっぱい!
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