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ミラノ国際博覧会最新NEWS

ミラノ万博日本館 第二の拠点「ジャパンサローネ」を開設



2015年ミラノ国際博覧会のロゴマーク
オープニングセレモニーにて。長谷部正道 農林水産省大臣官房審議官(中央)、天羽 隆 同大臣官房政策課長(右から2番目)、キアラ・ビスコンティー ミラノ市評議委員(右から3番目)
2015年ミラノ国際博覧会のロゴマーク


「食」や「農」に関する知恵と技を戦略的に発信
「地球に食料を、生命にエネルギーを」と題して、5月1日からイタリア・ミラノで開催中のミラノ国際博覧会(ミラノ万博)は、世界初の「食」をテーマにした万博です。

日本の食文化などを紹介している日本館は、連日にぎわいを見せています。イタリア館と並んで、参加各国の中で最も人気のあるパビリオンの1つであるとも言われています。

そんな中、日本の優れた「食」「農」に関わる知恵と技を戦略的に発信する第二の拠点として、6月25日から7月13日までの期間、「ジャパンサローネ」が開設されました。

会場は、ミラノ市内のステッリーネ宮殿。元修道院の名残をとどめた、15世紀の建築物です。

開催初日のオープニングセレモニーでは、長谷部正道 農林水産省大臣官房審議官が「ミラノ万博を機に、ミラノをはじめとするイタリアの日本における知名度が浸透しています。ジャパンサローネも、日本をPRする絶好の機会」と挨拶。加藤辰也 ミラノ万博日本政府代表は「日本の『食』と『農』、また『クールジャパン』といったさまざまなコンテンツを具体的に発信していく活動が、いよいよできるようになった」と語りました。

「ジャパンサローネ」は、日本政府とともに日本館協賛企業や団体などが参画し、「食」や「農」に関するシンポジウムや商談会を実施する場です。会場では、日本食・食文化、アニメやキャラクターから伝統工芸まで、さまざまなクールジャパンコンテンツを訴求。さらに、訪日促進のための観光PRなども行い、日本を幅広くアピールしました。

この中で、農林水産省は和食や日本のお菓子作り体験会を開催。巻き寿司やかりんとう作りの体験を通じて、日本食・食文化に対する需要を喚起し、日本産品の普及や輸出拡大に向けた活動を行いました。

体験会の参加者からは「段取りが良かった。みんな親切で、シェフが格好いい」(イタリア・女性)、「イベント自体がとっても美しい!」(イタリア・女性)、「非常にポジティブ。万博後も文化交流のイベントをもっとやって欲しい」(イタリア・男性)など、称賛の声が多く聞かれました。



宮殿には美しい中庭やテラスがある
宮殿には美しい中庭やテラスがある

全国商工会によるSAKEの試飲会
全国商工会によるSAKEの試飲会

巻き寿司作り体験の様子
巻き寿司作り体験の様子

キティちゃんやマイメロディも参加したかりんとう作り体験会
キティちゃんやマイメロディも参加したかりんとう作り体験会





主な出展団体とプログラム内容

クールジャパンコンテンツ


クールジャパンコンテンツ
ジャパンアニメの上映のほか、一刀彫りなどの伝統工芸といった日本の「COOL」(クール)をまとめて体験できる


観光庁/JNTO(日本政府観光局)
観光庁/JNTO(日本政府観光局)
旅館や伝統的工芸品の産地の魅力を伝えながら、日本文化の中に息づく「美」を感じる旅を提案


全国商工会連合会
全国商工会連合会
日本酒(SAKE)が和食だけではなく、イタリア産のチーズやハムなど世界各国の食材とも合う飲み物であることをアピール


JAグループ
JAグループ
安心な国産農畜産物・加工品の提供にあわせて商談会を実施。また、古き良き日本の農村の魅力を発信して観光客を誘致


総務省/日本放送協会(NHK)
総務省/日本放送協会(NHK)
イタリア初公開となった「8Kスーパーハイビジョン」など、日本で進めている超高精細映像4K・8K技術を紹介





パビリオン探訪(1)  最先端の映像美に圧巻の開催国「イタリア館」

http://www.expo2015.org/en/participants/countries/italy〔外部リンク〕

生命・自然の象徴としてのシンボルツリー(Tree of Life:生命の樹)を中心に、南北の大通りに沿って4つの建物を配置。館内には、イタリアの食文化や伝統に関する多数の展示があります。また、同国が誇る食のクオリティや職人技、さまざまな食に関する課題への挑戦を、万華鏡のような幻想的な演出で紹介しています。

会場内でひと際目を引く巨大な構造建築
会場内でひと際目を引く巨大な構造建築

モダンな建築に最先端のテクノロジーを駆使した展示演出
モダンな建築に最先端のテクノロジーを駆使した展示演出



パビリオン探訪(2)  砂漠がテーマの「UAE館」連日行列の人気ぶり

http://www.expo2015.org/en/participants/countries/united-arab-emirates〔外部リンク〕

砂丘をイメージした曲線の壁に沿って順路をたどると、アンバサダーと呼ばれるホストによる伝統的なもてなしとともに、砂漠から大都会へと変貌を遂げたUAEの歴史や食文化の体験型展示があります。また、持続可能な食料供給に向けて、伝統の食文化からヒントを得る映像ストーリーなども上映されています。

波打つデザインが美しいパビリオン
波打つデザインが美しいパビリオン

エントランスでは12mもの高さの壁が入場者を迎える
エントランスでは12メートルもの高さの壁が入場者を迎える




2015年ミラノ国際博覧会のロゴマーク
日本館のロゴマーク
2015年 ミラノ国際展覧会 日本館公式サイト



文/葵和みどり、宮田麻子