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ミラノ国際博覧会最新NEWS
「日本館イベント広場」で地域の特色を活かした催しが大盛況!
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58の自治体・団体等が日本館イベントに出展
イタリア・ミラノで開催中のミラノ国際博覧会(ミラノ万博)は、「地球に食料を、生命にエネルギーを」と題し、世界初の「食」をテーマにした万博です。5月1日にスタートしたミラノ万博の会期は10月31日まで。残すところ1カ月を切りました。
日本の食と農をさまざまなかたちで紹介している「日本館」では、ミラノ万博の会期中、館内2階のイベント広場で多くの自治体・団体が入れ替わりでイベントを実施しています。日本各地の食に関する多様な知恵と技、伝統文化などを紹介する自治体・団体等は58を数え、それぞれがステージなどで地域の特色をアピールしています。
すでに実施されたイベントをいくつか振り返りながら紹介します。
EUで初めてフグの試食会を開催
山口県は5月24日から4日間、「世界に届けます 山口の食・文化・匠の技」を開催。自治体のトップバッターとして、山口県の農林水産物・加工品、食文化、匠の技、観光など、さまざまな魅力を世界に向けて発信し、今後の海外展開につながるノウハウやネットワークが得られました。
注目すべきは万博特例によるEUへのフグの持ち込み。我が国として初の取り組みでもあり、県関係者一同大きな自信や経験になったそうです。会場で試食した来場者の99%がフグがおいしかったと回答。「包丁の技に感動した」「おいしい」「繊細な味だった」などの声が聞かれました。日本酒の試飲でも「ワインより軽くて飲みやすい」「飲んだら日本の文化に入り込む感じがした」など好評価でした。
それぞれの県が特産や地元の食を活かし盛況
佐賀県の「佐賀県有田焼創業400年事業実行委員会」によるイベントでは、有田焼を中心とした県の魅力をPR。有田焼の器は日本館の京懐石「美濃吉」でも使用されています。会場で一番人気だったのが、有田焼をプレゼントするガチャガチャの体験。この試みを企画したのは、有田窯業大学校の学生たち。若い力も得て、大人気の催しとなりました。
三重県のテーマは、自然の恵みへの“感謝=祈り”を大切にする「食と祈りの食卓」。五感で食材を楽しんでもらう演出が好評でした。ステージでは「高校生レストラン」でも有名な県立相可高校の生徒たちによる松阪牛あぶりのにぎりずしの実演が行われ、大いに沸きました。また、生徒たちを指導した「京都吉兆」の徳岡総料理長の食に関する文化講座も来場者の関心を集めていました。
和歌山県は、「和歌山県の日」と題し、現在世界農業遺産に申請中の「みなべ・田辺の梅システム」や県の食と観光についてPRしました。和食に欠かすことのできないしょうゆやかつお節などの発酵食品を生んだ和歌山が「和食の原点」であることを発信するとともに、梅酒や日本酒、みかんジュースなどの試飲や、梅干し、寿司、柿の加工品を使った試食会を実施。多くの来場者で賑わいをみせました。
イタリア・ミラノで開催中のミラノ国際博覧会(ミラノ万博)は、「地球に食料を、生命にエネルギーを」と題し、世界初の「食」をテーマにした万博です。5月1日にスタートしたミラノ万博の会期は10月31日まで。残すところ1カ月を切りました。
日本の食と農をさまざまなかたちで紹介している「日本館」では、ミラノ万博の会期中、館内2階のイベント広場で多くの自治体・団体が入れ替わりでイベントを実施しています。日本各地の食に関する多様な知恵と技、伝統文化などを紹介する自治体・団体等は58を数え、それぞれがステージなどで地域の特色をアピールしています。
すでに実施されたイベントをいくつか振り返りながら紹介します。
EUで初めてフグの試食会を開催
山口県は5月24日から4日間、「世界に届けます 山口の食・文化・匠の技」を開催。自治体のトップバッターとして、山口県の農林水産物・加工品、食文化、匠の技、観光など、さまざまな魅力を世界に向けて発信し、今後の海外展開につながるノウハウやネットワークが得られました。
注目すべきは万博特例によるEUへのフグの持ち込み。我が国として初の取り組みでもあり、県関係者一同大きな自信や経験になったそうです。会場で試食した来場者の99%がフグがおいしかったと回答。「包丁の技に感動した」「おいしい」「繊細な味だった」などの声が聞かれました。日本酒の試飲でも「ワインより軽くて飲みやすい」「飲んだら日本の文化に入り込む感じがした」など好評価でした。
それぞれの県が特産や地元の食を活かし盛況
佐賀県の「佐賀県有田焼創業400年事業実行委員会」によるイベントでは、有田焼を中心とした県の魅力をPR。有田焼の器は日本館の京懐石「美濃吉」でも使用されています。会場で一番人気だったのが、有田焼をプレゼントするガチャガチャの体験。この試みを企画したのは、有田窯業大学校の学生たち。若い力も得て、大人気の催しとなりました。
三重県のテーマは、自然の恵みへの“感謝=祈り”を大切にする「食と祈りの食卓」。五感で食材を楽しんでもらう演出が好評でした。ステージでは「高校生レストラン」でも有名な県立相可高校の生徒たちによる松阪牛あぶりのにぎりずしの実演が行われ、大いに沸きました。また、生徒たちを指導した「京都吉兆」の徳岡総料理長の食に関する文化講座も来場者の関心を集めていました。
和歌山県は、「和歌山県の日」と題し、現在世界農業遺産に申請中の「みなべ・田辺の梅システム」や県の食と観光についてPRしました。和食に欠かすことのできないしょうゆやかつお節などの発酵食品を生んだ和歌山が「和食の原点」であることを発信するとともに、梅酒や日本酒、みかんジュースなどの試飲や、梅干し、寿司、柿の加工品を使った試食会を実施。多くの来場者で賑わいをみせました。
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世界に届けます山口の食・文化・匠の技 |
県酒造組合の岩崎需要開発委員長による日本酒の紹介 |
興味津々で日本酒を初めて味わう来場者 |
向峠(むかたお)神楽保存会(岩国市)による神楽上演後の記念撮影 |
オープニングパーティーでの鏡開きには村岡知事(中央)も出席 |
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ARITA PORCELAIN PARK in MILANO BY SAGA PREFECTURE |
メインステージには有田焼のガチャガチャ(有田ポーセリン・カプセル)がずらり |
行列に並んでようやく手に入れた有田ポーセリン・カプセルを手に笑顔の来場者 |
伝統工芸士による有田焼の下絵付けとろくろの実演 |
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食と祈りの食卓 |
県立相可高校生徒による「松阪牛あぶりのにぎりずし」の実演 |
県産材の「尾鷲ひのき」で形づくった4つの空間を展示 |
京都吉兆の徳岡総料理長による県の食材を活かした和食文化講座 |
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和歌山県の日 ~The Origin of Washoku and Travel~ |
仁坂知事によるオープニングでの「和歌山県の日」プレゼンテーション |
梅酒や日本酒、みかんジュース、お酢などを試飲する来場者 |
日本における「旅の起源」、熊野詣を感じさせる「熊野古道 大門坂」での記念撮影体験 |
文/葵和みどり