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農林水産省

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MAFF TOPICS(1)


MAFFとは農林水産省の英語表記「Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries」の略称です。
「MAFF TOPICS」では、農林水産省からの最新ニュースなどを中心に、暮らしに役立つさまざまな情報をお届けします。

NEWS

「平成27年度 鳥獣被害対策 優良活動表彰」の受賞者が決定
農林水産大臣賞(団体の部) 松尾集落(熊本県 あさぎり町)

野生鳥獣を寄せ付けない集落づくりを、全住民が自らの農地などを使って実践している
野生鳥獣を寄せ付けない集落づくりを、全住民が自らの農地などを使って実践している


MAFF TOPICS(1)
農村振興局長賞(団体の部) (一社)阿久根市有害鳥獣捕獲協会(鹿児島県阿久根市)

鳥獣被害に悩む農業者と食肉処理施設との効果的な連携体制を作る。写真はジビエ料理講習会の様子
鳥獣被害に悩む農業者と食肉処理施設との効果的な連携体制を作る。写真はジビエ料理講習会の様子
農村振興局長賞(団体の部) 上ノ村自治会獣害対策協議会(三重県津市)

学生による狩猟免許の取得やパソコンとセンサーカメラを活用した被害対策などを行う
学生による狩猟免許の取得やパソコンとセンサーカメラを活用した被害対策などを行う


農村振興局長賞(団体の部) 猪苗代町(福島県猪苗代町)

鳥獣被害対策の専任職員を配置。加害獣をラジオテレメトリー調査により監視
鳥獣被害対策の専任職員を配置。加害獣をラジオテレメトリー調査により監視


農村振興局長賞(個人の部) 中森 忠義 氏(岩手県八幡平市)

鳥獣被害対策アドバイザーとなり、地域に適応した恒久電気さくによる防御対策を指導
鳥獣被害対策アドバイザーとなり、地域に適応した恒久電気さくによる防御対策を指導


地域住民の全面協力で効果的な鳥獣対策が評価
野生鳥獣による農林水産業被害が全国的に深刻化していることから、農林水産省では野生鳥獣被害を防止するための地域ぐるみの取り組みを推進しています。

「鳥獣被害対策優良活動表彰」は、鳥獣被害防止や鳥獣の食肉(ジビエ)活用などに取り組み、地域への貢献が顕著であると認められる個人や団体を表彰するもので、平成21年度から毎年度行われています。

このほど、平成27年度の受賞者および団体が決定。農林水産大臣賞には、熊本県あさぎり町の松尾集落が選ばれました。

中山間地域の松尾集落では、集落の全住民が参加した対策の推進を実現。効果の高い侵入防止さくの設置方法を検討・実施することはもとより、放任果樹の除去、やぶ・雑木林の刈り払いなど、野生鳥獣を寄せ付けない集落づくりを行っています。また、集落ぐるみでわな猟の狩猟免許取得を推進し、捕獲対策の強化にも取り組みました。こうした取り組みにより、かつては山林付近では収穫が皆無となるなど深刻であった鳥獣被害の撲滅を実現。県内外の集落の模範として貢献しています。

その他の受賞者および団体も、自治体等の関係者と地域住民との信頼関係を築いている点が特徴です。このように一丸となった鳥獣被害対策が、大きな効果を生む要因になっています。



文/葵和みどり




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