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MAFF TOPICS(4) NEWS 世界かんがい施設遺産、新たに14施設を登録


世界かんがい施設遺産とは、国際かんがい排水委員会(ICID)が、かんがいの歴史と発展を明らかにし、理解を高めるとともに、かんがい施設を適切に保存するために認定する制度です。

建設から100年以上経過し、かんがい農業の発展に貢献したもの、卓越した技術により建設されたものなど、歴史的・技術的・社会的価値のあるかんがい施設が登録・表彰されています。

平成26年度から登録制度として創設され、日本ではこれまでに13カ所のかんがい施設が登録されています。平成28年は、タイのチェンマイで開催されたICID国際執行理事会において、5カ国25施設が世界かんがい施設遺産として登録されることが決定しました。

日本の施設はICID日本国内委員会が候補施設として申請した、下記の14施設が登録されます。今後、かんがい施設を中心とした地域づくりに大きく貢献することになることが期待されています。


照井堰用水(岩手県一関市、平泉町)
照井堰用水(岩手県一関市、平泉町)
850~900年前の奥州藤原時代、干ばつに苦しむ村々の窮地を救うために普請奉行・照井太郎高春が開削。米作りの水が守られている。
村山六ヶ村堰疏水(山梨県北杜市)
村山六ヶ村堰疏水(山梨県北杜市)
八ヶ岳の広大な南麓に広がる地域のかんがい用水、生活用水として開削された堰。現在は区画整理された棚田などを潤している。

満濃池(香川県まんのう町)
満濃池(香川県まんのう町)
県内一の貯水量を誇るため池。歴史は古く、大宝年間(701~704年)に工事が始まり、821年空海らによって完成された。



平成28年に登録される日本の14施設
平成28年に登録される日本の14施設



取材・文/細川潤子




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