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農林水産省

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特集1 みかん(4)

甘くておいしい いろいろな国産みかん


温州みかん以外にも、日本では数々のみかんが作られています。
有名なものから、ちょっとめずらしいものまで、さまざまな品種を集めました。

なつみかん 夏蜜柑 なつみかん
袋は苦味があるので、果肉だけを食べるのが一般的。さわやかで甘酸っぱい味。産地は熊本県や鹿児島県など。
[出回り時期]2月~6月

はっさく

八朔 はっさく
果汁は少なくプリプリした食感。袋を開いて果肉のみを食べる。主な産地は和歌山県や広島県。
[出回り時期]2月~4月

いよかん

伊予柑 いよかん
愛媛県の特産品として有名。甘さは控えめで、ほどよい酸味。皮は柔らかく手で簡単にむける。
[出回り時期]1月~3月


ポンカン


椪柑 ポンカン
産地は愛媛県や鹿児島県など。果肉は甘くて柔らか。皮もむきやすく袋ごと食べられる。
[出回り時期]1月~3月

ひゅうがなつ

日向夏 ひゅうがなつ
皮の裏についている白い"ワタ"にも甘みがあり、袋までおいしい。宮崎県や高知県で生産。
[出回り時期]12月下旬~翌5月

ぶんたん

文旦 ぶんたん
高知県の特産品。皮が厚くて種も多いが、弾力のある果肉は甘くジューシー。豊かな香りも楽しめる。
[出回り時期]1月~4月

しらぬい

不知火 しらぬい
出っ張った頭が特徴。ほとんど種がなくて食べやすい。デコポンは熊本果実連が商標登録したブランド名。
[出回り時期]12月下旬~翌5月

キンカン

金柑 キンカン
果肉は少し酸っぱいが、皮は甘く、むかずに丸かじりできる。主な産地は宮崎県、鹿児島県。
[出回り時期]1月~3月

きよみ

清見 きよみ
アメリカ産オレンジと温州みかんの交雑種で、とても甘みがある。現在は愛媛県、和歌山県などで生産。
[出回り時期]3月中旬~5月


[みかんを食べて健康に!]

骨の健康維持に役立つ効果あり
平成27年にJAみっかびの三ヶ日みかん、平成28年にJAとぴあ浜松のとぴあみかん(いずれも静岡県)が、食品の健康効果を表示できる「機能性表示食品」として消費者庁に受理されました。

機能性表示食品とは、事業者の責任で、科学的根拠を基に機能性を表示した食品。温州みかんに含まれるβ-クリプトキサンチンという色素の一種が、骨の健康に役立つことが報告されています。

三ヶ日みかんの公式キャラクター「ミカちゃん」。 三ヶ日みかんの公式キャラクター「ミカちゃん」。 1パックにみかん約3個分のβ-クリプトキサンチンが入った機能性表示食品「POM アシタノカラダみかんジュース」(えひめ飲料)。※通信販売限定。 1パックにみかん約3個分のβ-クリプトキサンチンが入った機能性表示食品「POM アシタノカラダみかんジュース」(えひめ飲料)。※通信販売限定。


生活習慣病の予防に役立つβ-クリプトキサンチンとは?
温州みかんの色は、β-クリプトキサンチンという色素によるもので、オレンジには10分の1ほどしか含まれていません。

β-クリプトキサンチンには、ビタミンAと同様の働きがあり、栄養疫学研究によるとがん予防の可能性が示唆されています。また、骨粗しょう症、リウマチ、糖尿病、動脈硬化になる危険性を下げるという報告もあります。
β-クリプトキサンチンと糖尿病の発症リスク
β-クリプトキサンチンと糖尿病の発症リスク
※みかんを毎日食べない人の発症リスクを「1」とした場合。


果皮にはがんの抑制成分が含まれている?
かんきつは、健康維持に役立つ機能性成分の宝庫です。

文旦や八朔などの果皮に含まれるオーラプテンという成分には、大腸がん、肝臓がん、肺がんなど多数のがんの抑制効果が動物実験で確認されています。

また、多くのかんきつの果皮には、ポリメトキシフラボンがあります。これも動物実験の結果ですが、がんの転移やリウマチに関係する酵素を阻害することで知られています。


健康のために!「毎日くだもの200グラム」
日本人の1人当たりの果物の消費量は、1日100グラムほどで欧米に比べて約半分と少なく、特に若年層での減少が顕著です。果物に含まれる豊富なビタミン、ミネラル、食物繊維などは、バランスのよい食生活には欠かせません。200グラムの目安はみかんなら2個です。 毎日くだもの200グラム!



取材・文/Office彩蔵
写真提供/果物ナビ


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