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農林水産省

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aff 2019年10月号
特集2 栗を食べよう

知って得する「栗」のこと

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ちょっと意外な豆知識から、栗拾いのコツ、おいしい食べ方や保存方法など、栗に関するあれこれを紹介します。

栗のトリビア!いろいろ

みんなが果肉だと思っている部分は種

栗の木には雌花と雄花があり、受精した雌花が実をつけます。もともと雌花にはトゲがあり、これが実をつけたときにイガになります。イガは他の果物でいう皮に当たり、その中にある栗が果肉と種です。一般的に栗の皮だと思われている鬼皮が、他の果物の果肉にあたる部分。表面の皮(鬼皮)だけむいた渋皮つきのものが種。

みんなが食べている部分は種

1つのイガには通常3個の栗が入っている

雌花にあるトゲの部分は総苞(そうほう)といい、その中には将来、種となる子房が、通常3つずつ入っています。受精すると総苞はイガになり、子房が栗となります。そのため、一般的な品種ではイガの中に3個の「3つ栗」です。ただ、茨城県のブランド栗「飯沼栗」のように、栽培技術によって、1つのイガに栗が1つだけ入った大粒の栗も生産されています。

1つのイガには通常3個の栗が入っている

栗の木は枕木に利用されていた

材質が固く、腐りにくいため、日本では栗の木を古くから木材として利用してきました。明治時代には、線路の枕木としてもよく使われ、栗は日本の近代化に大きく貢献しました。

栗の木は枕木に利用されていた

モンブランと栗は、関係ない

勘違いされやすいのですが、ケーキの“モンブラン”は、栗とは関係ありません。フランス語で“モン”は山、“ブラン”は白という意味です。ケーキが山のような形をしていることから、イタリアとフランスの国境にあるアルプス最高峰の山“モンブラン”にちなんで名付けられたといわれています。

モンブランと栗は、関係ない

丹波栗は江戸時代の参勤交代で
全国に広まった

丹波地域で採れる大粒の栗“丹波栗”は、古事記や万葉集、日本書紀にも登場するほど歴史のあるものですが、全国に知られるようになったのは江戸時代のこと。名物として京都周辺で人気になり、さらに参勤交代を通じて江戸から全国に広まったとされています。

丹波栗は江戸時代の参勤交代で全国に広まった

日本一の栗の木が山形県にある

「桃栗三年柿八年」といわれているとおり、栗の木は成長が早く、すぐに大きく育ちます。樹齢20年で幹の太さが20センチメートルから30センチメートル、樹齢100年では太さが1メートルを超える巨木にまで。「全国巨樹・巨木林の会」の調査により、日本一の木と確認されたのは、山形県西川町にある「大井沢の大栗」。樹齢は300年以上と推定され、一説には800年ともいわれています。高さが15メートルで幹まわりが8.5メートル(断面を円形とすると太さ2.7メートル)にもなる巨大な木です。

日本一の栗の木が山形県にある

栗の保存や食べ方

茨城県は栗の栽培面積も生産量も全国第1位。その中でも笠間市は、栽培面積が県内第1位で、「かさまの栗」をブランド化する取り組みも行っています。栗農園での収穫体験に力を入れている、(一財)笠間市農業公社に、上手な拾い方や食べ方、保存方法を聞きました。

栗拾いのときの服装に注意

  • 栗の収穫期は虫の多い時期なので、長袖・長ズボンで肌を守る。
  • 木からイガが落ちてくることがあるので、帽子を被って頭をガードする。
栗拾いのときの服装に注意

栗の上手な拾い方

  • 栗の収穫体験ができるのは、だいたい9月から10月中旬。
  • 他の果物狩りとは違い、木からもぎとるのではなく、地面に落ちているものを拾う。
  • イガを足で踏んで、中の栗だけを拾う(厚手の手袋があれば、イガのまま手で拾うこともできる)。
栗の上手な拾い方
イガの両側を足で踏んで広げ、火ばさみで栗をつかむ。
写真提供/(一財)笠間市農業公社

おいしい栗の見分け方

  • 鬼皮(外側の硬い皮)に張りがある。
  • 鬼皮の茶色が濃い。
  • 指で押してもブカブカしていない。
  • 白いブツブツがついていない。
  • 座(底の部分)に黒っぽい箇所がない。
  • 座がベトベトしていない。
栗の見分け方
虫に食べられた栗や病気の栗(右)は、表面が白っぽくなったり、座が黒くなったりする。

栗の手軽な食べ方

手軽に食べられるのが「ゆで栗」です。品種による味の違いが分かりやすい食べ方です。

(1)沸騰した湯に生栗を入れる。
(2)中火にして40分から50分ゆでる。
(3)ゆで上がったら、やけどしないように注意し、包丁で縦半分に切る。
(4)中身をスプーンですくい取って食べる。

栗の食べ方
キウイフルーツのようにスプーンで食べられる方法。皮をむく手間が省ける。

皮のむき方

料理や菓子の材料にする場合は、きれいに皮むきをしましょう。外側の鬼皮、中の渋皮の順でむきます。

鬼皮のむき方

(1)生栗を熱湯に10分つけておく。
(2)包丁で座から頭に向け、切り込みを入れる。
(3)手で鬼皮をむく。

皮のむき方

渋皮のむき方

(1)沸騰した湯に鬼皮をむいた栗を入れる。
(2)1分から2分ゆでる。
(3)火を止めて鍋から出す。
(4)手で触れるくらいに温度が下がるまで待つ。
(5)手で渋皮をむく。

鬼皮のむき方

栗の保存方法

栗は傷みやすい果物です。なるべく収穫したその日のうちに食べるのがおすすめです。

保存したい場合は、次のようにします。

(1)ポリエチレン製の袋に入れる。
(2)袋の口は縛らず、折るだけにする。
(3)冷蔵庫のチルド室に入れ、0度付近で保存する。

このようにしても、保存できるのは1週間程度。できるだけ早く食べるようにしましょう。

栗の保存方法

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