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農林水産省

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ご当地の郷土料理の魅力 ふるさと給食自慢

日本全国で提供されている学校給食のメニューの中から、その土地で長年親しまれている、郷土料理を取り入れたものを紹介。その地域ならではの食の連載をお届けします。

今週のテーマ

京都府宇治田原町の学校給食

茶汁

写真:茶汁の給食

郷土料理や地場産の食材を使った献立メニュー。茶の香ごはんに茶汁、宇治田原野菜の柿酢和えと鶏の古老柿だれに柿のデザートが付いた給食です。

地場産のお茶を使った

郷土料理を味わう給食

(宇治田原町立学校給食共同調理場)

日本緑茶発祥の地といわれる京都府綴喜(つづき)郡宇治田原町。京都府内でも宇治茶の主産地として知られており、町内には茶畑が広がっています。地元の学校給食では、地場産のお茶を使ったさまざまな献立が並ぶそう。なかでも地域に根付いた郷土料理として愛されているのが「茶汁」です。

写真:茶汁を煮る釜

本来の茶汁は、具材と味噌にほうじ茶を注いで作る郷土料理ですが、学校給食では子どもたちが食べやすいよう工夫され、煮出したほうじ茶のほかにカツオだしも使われています。具はひと口大の真ダラ、お麩、白ネギ、小松菜です。

写真:茶の葉ふりかけ
イラスト:宇治田原町マスコット 茶ッピー

宇治田原町マスコット 茶ッピー

また、茶汁のほかにも、茶摘みの時期に生の茶葉で作る「新茶葉のかきあげ」、水出しした煎茶で炊いた「茶の香ごはん」、茶がらとちりめんじゃこ、生姜を合わせて煎った「茶の葉ふりかけ」なども人気です。町のマスコットである「茶ッピー」にちなみ、こうしたお茶を使った献立を「茶ッピーランチ」と呼んでいます。

写真:献立作成会議

学校給食として出される茶汁は、町制施行60周年記念献立として考案されたメニューのうちの一つです。郷土料理や地場産の食材を取り入れた献立で、児童・生徒に「宇治田原町の食文化」を伝えたいと考え、町内の食生活改善推進員協議会とともに検討を重ねました。

京都の郷土料理「茶汁」とは?

茶汁の歴史

昔から茶畑や山での仕事が多かった宇治田原町。そこでは、農作業の合間に屋外でも手軽に作ることのできる汁ものとして、飲むために持参していたほうじ茶を使用した茶汁を食べていました。お椀に味噌、身欠きニシンや乾燥タラといった持ち運びしやすい魚類、手近な畑でとれた青菜を入れ、そこに熱いほうじ茶を注いで完成です。味付けや具材は、各家庭や作る人によって多少異なります。

今では茶汁を知らない人が多くなり、学校給食で初めて茶汁を食べたという子どもたちも多いそうです。

写真:茶畑
ほうじ茶の香ばしさが決め手!

茶汁の実力

写真:ほうじ茶の葉
写真:ほうじ茶

京都のほうじ茶とは、大きく育った茶葉の形を残したまま強火で焙煎したものを指します。茶葉やお茶の色は茶色で、燻したような香ばしい香りが魅力です。この香ばしさの元となる「ピラジン」という成分には、血流を良くする効果やリラックス効果があるといわれています。(監修:管理栄養士・国際中医薬膳師 清水 加奈子さん)

写真:教室でお茶をふるまう

年に1度、「うじたわらの日」には、地域の人による「お茶のふるまい」が催され、地元の特産であるお茶について学びながら学校給食を味わうことができます。

茶汁が初めて登場した時は、子どもたちが「いつものお味噌汁と違う!」「お茶の味がする」と喜んだそうです。古くから食べられてきた郷土料理や地場産の食材を取り入れ、地域の人々と一緒に考案された茶汁の給食。「祖父母と孫の間で“昔食べた茶汁”の話ができれば」という願いが込められています。

懐かしの給食の「アレ」調査隊

給食ではおなじみだったけど、学校を卒業した今では縁が遠くなってしまった「アレ」について紹介します。今回のテーマは、うどんでもパスタでもない不思議な食感が人気だった「ソフトめん」です。

ファイル1ソフトめん
写真:ソフトめんのある給食

ソフトめんの正式名称は「ソフトスパゲッティ式めん」。1960年代、給食の主食はパンが中心でした。そこで、パン以外を給食の主食にするため開発されたのがソフトめんです。最初に東京都で採用され、その後関東地方や中部、中国地方へと広まったといわれています。原料は強力粉、食塩と水で、ゆでても伸びにくいのが特徴です。ミートソースをかけたり汁物に入れたりして食べられていました。

写真:ソフトめん

現在では、米飯給食が推進されていること、製造に時間と手間がかかることなどの理由から、ソフトめんが給食の献立に登場する機会は少なくなりました。しかし、今でも「給食で食べた懐かしい味」として根強い人気があります。また、滋賀県では家庭用ソフトめん「近江ソフトめん」が県内のスーパーマーケットや道の駅で販売されたり、レシピコンテストが開催されたりしています。

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