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農林水産省

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2025

9月号

若手農業者

若手農業者を取りまく環境

農業従事者は40代以上が大多数を占めています。統計をもとに新規就農者の実情と課題をひも解き、若手農業者たちが集うグループの活動を紹介します。

統計から読み解く 農業従事者の現状

基幹的農業従事者(15歳以上の世帯員のうち、ふだん仕事として主に自営農業に従事している者)のうち39歳以下が占める割合は、わずか4.5パーセントです。新たに農業に就く人たちは、どのような形で就農するのかを数字で見てみましょう。

基幹的農業従事者 令和6年2月1日現在 全体 111.4万人 39歳以下 全体の4.5% 5万人 新規就農者 令和5年 4万3,460人 農家出身者の割合 70%

新規雇用就農者(農業法人などで雇われる形で就農) 令和5年 9,300人 非農家出身者 87% 参考資料:農林水産省「令和5年新規就農者調査」「令和6年農業構造動態調査」

新規就農者のリアル 新規就農者の中心作物や就農理由、経営開始時の課題について、数字とともに紹介します。農業を開始する人たちのリアルな姿が見えてきます。

  1. 1 新規就農者の就農時の中心作目 野菜 50% 果樹 21% 稲作 12% 畑作 8% 花き・花木 3% 畜産 3% その他 3% 出典:農林水産省「令和5年新規就農者調査」
  2. 2 新規就農者の就農理由 自ら采配を振れる 53% 農業が好き 42% 時間が自由 37% 農業はやり方次第で儲かる 36% 自然や動物が好き 29% 会社員に向いていない 26% 食物の安全性等への関心 20% 出典:全国新規就農相談センター「令和6年度新規就農者の就農実態に関する調査結果」
  3. 3 新規就農者の経営開始時の課題 農地の確保 73% 資金の確保 71% 営農技術の習得 56%  住宅の確保 26% 地域の選択 17% 相談窓口探し 16% 出典:全国新規就農相談センター「令和6年度新規就農者の就農実態に関する調査結果」

9,000人の若手農業者が集う 4Hクラブの存在

4Hクラブは、20代~30代の若い農業者が中心のクラブです。科学的な思考をもとに技術を磨きながら、誠実に元気に働くための活動に取り組んでいます。

教えてくれた方 4Hクラブ会長 前田彩花さん いちご生産者。鹿児島県鹿屋市でいちご農園「Strawberry House彩」を経営。2017年に4Hクラブに入会し、2025年6月より現職。

  • プロジェクト活動 毎年開催される全国青年農業者会議では、全国から集まった会員が、日頃の栽培に関する取り組みや経営課題、働き方、地域との連携などについてデータをもとに発表したり、農業の現状に対する意見、これからの夢などを発表して意見交換を行うなど、たいへん盛り上がっています。
  • 仲間づくり 全国に8つのブロックがあり、ブロックごとの会議や地域の行事も開催することから、全国各地の同世代の農業者や同じ作物を栽培する仲間たちと活発な情報交換をしながら刺激を受けています。会議後の懇親会では気軽にやりとりができるため、楽しみにしている人も多くいます。
  • 地域交流 小中学生の農作業体験の受け入れや食育活動、高齢者施設での奉仕活動や祭りといった地域イベントへの参加、農作物の販売会などを行っています。交流は、地元住民の農業への関心を高めることや、農業者のやりがいにつながっています。さらに自治体との連携も深めています。

農業を知りたい人向け 就農イベントを開催!

「農業で働きたい」「農業を知りたい」「農業に関わりたい」皆さんを対象に、国内最大級の就農イベント、新・農業人フェアを開催しています。全国の自治体や農業法人が参加し、就農相談、支援や研修の情報、また働き方や地方移住などについても相談できます。 https://agri.mynavi.jp/shin-nogyojin/
「農業で働きたい」「農業を知りたい」「農業に関わりたい」皆さんを対象に、国内最大級の就農イベント、新・農業人フェアを開催しています。全国の自治体や農業法人が参加し、就農相談、支援や研修の情報、また働き方や地方移住などについても相談できます。 https://agri.mynavi.jp/shin-nogyojin/

今週のまとめ

農業の未来を担うのは、若手農業者です。仲間づくりの場を広げ、新規就農者を増やすためのイベントを開催するなど、様々な団体が若手農業者がやりがいをもって農業を続けるための取り組みを支援しています。

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お問合せ先

大臣官房広報評価課広報室

代表:03-3502-8111(内線3074)
ダイヤルイン:03-3502-8449

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