更新日:令和6年5月23日
担当:農産局農産政策部企画課
米に関するメールマガジン(第123号)(令和6年5月23日)
【本号のトピックス】
(1)需給・価格に関する情報 米の価格、販売動向、民間在庫の状況 (2)米政策等に関する情報 地球温暖化影響調査レポートを公表しました 令和6年度 病害虫発生予報第2号 J-クレジット中干し期間の延長取組が拡大 最近の米をめぐる状況 (3)米の消費に関する情報等 2024年1~3月のコメ・コメ加工品の輸出実績の公表について 米・米粉情報まとめサイト「OKOME-SUMMARY」 「令和6年農作業安全ポスターデザインコンテスト」の開催について |
(1) 需給・価格に関する情報
米の価格、販売動向、民間在庫の状況
〇価格
(1)令和5年産米の相対取引価格(令和6年4月)は、全銘柄平均で15,526円/玄米60kg(対前月差+98円)です。出回りの9月からの令和5年産平均価格は15,293円(対前年産+1,449円)です。
(2)令和6年3月の小売価格(POSデータ)は、5kg当たりの平均価格で、2,042円(対前月差+13円、対前年同月差+153円)です。
上記の価格はいずれも税込価格
〇販売動向
(1)令和5年産米の全国の集荷数量(令和6年3月末)は251.7万トン(対前年同月差▲12.7万トン)、契約数量は233.1万トン(同▲3.1万トン)、販売数量は113.2万トン(同+3.4万トン)です。
(2)米穀販売事業者における販売数量(令和6年3月末)の対前年同月比は104%(対令和元年同月比では102%。以下カッコ内は同様)です。うち小売事業者向けが107%(108%)、中食・外食事業者等向けが100%(95%)です。販売価格の対前年同月比は、小売事業者向けが111.3%、中食・外食事業者等向けが111.1%です。
〇民間在庫
直近の令和6年3月末の在庫量は、前年を上回る販売量となっていること等を受けて、前年同時期と比べた場合▲36万トン少ない215万トンとなっていますが、年間需要量に対する在庫量の比率(在庫率)で見た場合、近年の同時期で最も少なかった令和元年と同程度となっています。
詳細については、米に関するマンスリーレポート令和6年5月号から御確認ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/mr.html
(2) 米政策に関する情報
地球温暖化影響調査レポートを公表しました
令和5年夏の記録的高温に係る影響と効果のあった温暖化適応策等の状況レポートを公表しました。
高温に係る水稲への影響、最も効果があった水稲の適応策の取組についても記載しましたので、参考にご覧ください。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/ondanka/#report
令和6年度 病害虫発生予報第2号
向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報(発生予報)をとりまとめた「令和6年度 病害虫発生予報第2号」を発表しました。
水稲では、縞葉枯病(ヒメトビウンカ)の発生が、近畿の一部の地域で多くなると予想されています。
また、スクミリンゴガイについては、昨冬の気温が高かった発生地域で、多くの個体が越冬しているおそれがあるため、一層の被害の発生を警戒する必要があります。
各都道府県の発生予察情報等を参考に、適時・適切な病害虫防除を実施しましょう。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/yosatu/attach/pdf/index-15.pdf(PDF:371KB)
J-クレジット中干し期間の延長取組が拡大
昨年4月から、「水稲栽培における中干し期間の延長」の取組がJ-クレジット制度の対象となっていますが、昨年度の実績として、今年3月までに約1万5千トン(CO2換算)(※)分のクレジットが認証されました!(※仮に3トンCO2/haとすると、面積約5千haに相当します)
今年は更なる取組の拡大が期待されます。
〇中干し期間の延長に取り組みたい方へ
J-クレジット制度で中干し期間の延長に取り組むには、取組開始前、直近2か年以上の中干し期間の記録が必要です。
まずは生産管理記録をつけることから始めてみませんか?
5月10日(金曜日)に説明資料と制度紹介チラシを更新しましたので、ぜひご覧ください。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/ondanka/#credit
最近の米をめぐる状況
我が国の米の需給の状況、需給安定から経営安定のための施策、また米の生産から輸出等、最近の米をめぐる状況についてとりまとめ、掲載しています。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kikaku/kome_siryou.html
(3) 米の消費に関する情報等
2024年1~3月のコメ・コメ加工品の輸出実績の公表について
日本酒や米菓を含むコメ・コメ加工品の2024年1~3月の輸出実績は、数量ベースで14,949トン(対前年比+19%)、金額ベースで138億円(対前年比+10%)となりました。
そのうち、コメの輸出数量は9,770トン(対前年比+27%)、輸出額は26億円(対前年比+32%)となりました。要因としては、カリフォルニア産米の価格高騰等をきっかけに、アメリカや香港向けを中心に、外食向けの需要が増えていること等が考えられます。
その他のコメ加工品の輸出実績については、米菓は14億円(対前年比+21%)、日本酒は95億円(対前年比+3%)、パックご飯は3億円(対前年比+43%)、米粉及び米粉製品は0.3億円(対前年比+191%)となりました。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/kome_yusyutu/kome_yusyutu.html#jisseki
米・米粉情報まとめサイト「OKOME-SUMMARY」
米・米粉利用拡大推進プロジェクトでは、お米と米粉に関する情報まとめサイト「OKOME-SUMMARY」をオープンしました。新潟薬科大学・大坪研一先生、女子栄養大学・石田裕美先生の監修の元、お米と米粉に関する情報を、各分野の専門家が解説しています。魅力が再発見され、「食」のイノベーションを生み出すきっかけとなるよう、正しい知識の普及をはかっています。このサイトを読んだあとに食べるごはんは、いつもとは一味違うかもしれませんね!
米・米粉情報まとめサイト「OKOME-SUMMARY」:https://www.okome-summary.jp(外部リンク)
「令和6年農作業安全ポスターデザインコンテスト」の開催について
農林水産省は、農作業安全に対する国民意識の醸成及び効果的な推進を図るため、5月13日(月曜日)から8月13日(火曜日)までの間、農作業安全を広く呼びかける「令和6年農作業安全ポスターデザインコンテスト」を開催します。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/sizai/240513.html
お問合せ先
農産局企画課
担当者:企画班
代表:03-3502-8111(内線4972)
ダイヤルイン:03-6738-8961