更新日:令和6年12月24日
担当:農産局農産政策部企画課
米に関するメールマガジン(第130号)(令和6年12月20日)
【本号のトピックス】
(1)需給・価格に関する情報 米の価格、販売動向、民間在庫の状況 令和6年産水陸稲の収穫量について 米の流通状況等について (2)米政策等に関する情報 令和6年度農林水産関係補正予算の概要 フードバンクへの政府備蓄米の無償交付を開始します 東京証券取引所カーボン・クレジット市場において農業分野の売買の区分が新設されます (3)補助事業に関する情報 引き続き、登録者募集中!「業務用米推進プロジェクト」(大阪でセミナー&交流会を開催します) (4)米の消費に関する情報等 膨らむ米粉の世界簡単!米粉料理の紹介 |
(1) 需給・価格に関する情報
米の価格、販売動向、民間在庫の状況
〇価格
(1)令和6年産米の相対取引価格(令和6年11月)は、全銘柄平均で23,961円/玄米60kgです。5年産との価格差は、年産平均価格15,315円に対して+8,646円となっています。
(2)令和6年11月の小売価格(POSデータ)は、5kg当たりの平均価格で、3,460円(対前月差+65円、対前年同月差+1,457円)です。
上記の価格はいずれも税込価格
〇販売動向
(1)令和5年産米の全国の集荷数量(令和6年10月末)は159.6万トン(対前年同月差▲15.3万トン)、契約数量は159.1万トン(同▲11.8万トン)、販売数量は30.7万トン(同+7.4万トン)です。
(2)米穀販売事業者における販売数量(令和6年8月)の対前年同月比は92%(対令和元年同月比では93%。以下カッコ内は同様)です。うち小売事業者向けが85%(86%)、中食・外食事業者等向けが100%(100%)です。販売価格の対前年同月比は、小売事業者向けが157.0%、中食・外食事業者等向けが121.7%です。
〇民間在庫
令和6年10月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差▲45万トンの245万トンとなっています。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差▲48万トンの187万トン、販売段階で+4万トンの57万トンとなっています。
詳細については、米に関するマンスリーレポート令和6年12月号から御確認ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/mr.html
令和6年産水陸稲の収穫量について
令和6年12月10日に令和6年産水陸稲の収穫量について公表しました。令和6年産水稲の作付面積(子実用)は 135 万 9,000ha(前年産比+1万5,000ha)、うち主食用作付面積は 125 万 9,000ha(前年産比+1万7,000ha)となりました。また、全国の10a当たり収量(1.70mm のふるい目幅ベース)は 540kgと見込まれます。
このため、主食用作付面積に10a当たり収量を乗じた主食用の収穫量は 679 万2,000t(前年産比+18 万 2,000t)と見込まれます。また、農家等が使用しているふるい目幅ベースの全国の作況指数は101と見込まれます。
また、令和6年産陸稲の作付面積(子実用)は320haで、10a当たり収量は256kgとなり、収穫量(子実用)は820tとなりました。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kome/pdf/syukaku_suiriku_24.pdf(PDDF:1034KB)
米の流通状況等について
農林水産省では、昨今の米の需給状況について広くお知らせするため、生産・販売・価格等のデータを集めたページを公開しています。
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/r6_kome_ryutu.html
上記ページには以下のようなデータを掲載しています。
米の需給状況の現状について
令和6年産水稲の収穫量
スーパーでの販売数量の推移
消費者物価の推移
等
(2) 米政策等に関する情報
令和6年度農林水産関係補正予算の概要
12月17日に成立した令和6年度補正予算のうち、水田農業関連の主な事業の概要については、以下の通りです。
1畑作物の本作化対策等<一部公共>
(1)畑地化促進事業450億円
水田を畑地化して畑作物の本作化等に取り組む農業者に対して、畑地利用への円滑な移行を促し、畑作物の需要に応じた生産を促進することを目的として、生産が安定するまでの一定期間、継続的に支援(伴走支援)を行うとともに、畑作物の産地づくりに取り組む地域を対象に、関係者間での調整や畑地化に伴う費用負担(土地改良区の地区除外決済金等)等に要する経費を支援します。
(2)畑作物産地形成促進事業160億円
主食用米の需要が減少する中で、主食用米から国産需要のある作物(麦・大豆、高収益作物、子実用とうもろこし)へ作付転換を促し、食料安全保障に資する品目の産地形成を図るため、畑地化等に向けて、実需者との結びつきの下で、水田における麦・大豆、高収益作物、子実用とうもろこしの低コスト生産等に取り組む生産者を支援します。
2米粉需要創出・利用促進対策事業20億円
米を原料とした米粉の需要を創出し、着実な利用促進を図るため、米粉商品の開発、利用拡大に向けた情報発信、米粉製品の製造能力強化の取組等を支援します。
3農林水産物・食品の輸出促進
(1)新市場開拓プロジェクト事業のうちコメ・コメ加工品輸出推進緊急対策事業1億円
戦略的輸出事業者による認定品目団体等と連携した日本産コメ・コメ加工品の海外需要開拓・プロモーションや商流確保のための環境整備の取組等を支援します。
(2)輸出環境整備緊急対策事業のうち輸出先国の規制対応や知的財産保護の取組0.5億円
輸出先国・地域における国内規制に対応するための取組や海外実需者が求める要件に対応するための認証取得等の取組を支援します。4新基本計画実装・農業構造転換支援事業400億円
食料・農業・農村基本法の改正を踏まえ策定される、新たな「食料・農業・農村基本計画」の着実な実施による、農業の構造転換の実現に向け、地域農業を支える老朽化した共同利用施設の再編集約・合理化に取り組む産地を支援します。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/budget/r6hosei.html
フードバンクへの政府備蓄米の無償交付を開始します
農林水産省では食育の一環として、こども食堂・こども宅食への政府備蓄米の無償交付を行ってきましたが、加えて食育活動を支援するフードバンクへの無償交付を実施(令和7年2月頃に申請受付開始を予定)します。
また、こども食堂・こども宅食への無償交付をさらに利用しやすくする観点から、次のような運用改善を行います。
こども食堂とこども宅食の交付申請等の統合と提出書類の簡略化
こども宅食の取組を行う場合及びこども宅食とこども食堂の両方の取組を行う場合は、交付上限数量を600kgに拡大
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/b_taisaku/attach/pdf/241129-1.pdf(PDF:262KB)
東京証券取引所カーボン・クレジット市場において農業分野の売買の区分が新設されます
農林水産省は、みどりの食料システム戦略に基づき、J-クレジット制度を活用した温室効果ガスの排出削減活動を推進しています。
2023年10月に東証において開設されたカーボン・クレジット市場では、温室効果ガスの排出削減・吸収量を国が認証したJ-クレジットの取引が行われています。これまで、農業分野の方法論に基づくJ-クレジットは、同市場において「その他」の区分に分類されておりました。
このたび、昨今のプロジェクト登録件数・認証量の増加等に鑑み、市場の流動性・利便性向上の観点から、農業分野のうち、水稲栽培における中干し期間の延長及びバイオ炭の農地施用に係るJ-クレジットの売買の区分が新設されることになり、農業分野のJ-クレジットを指定して取引を行うことが可能となります。
売買の区分の変更は、2025年1月6日に実施される予定です。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/b_kankyo/241206.html
(3) 補助事業に関する情報
引き続き、登録者募集中!「業務用米推進プロジェクト」
(大阪でセミナー&交流会を開催します)
業務用米推進プロジェクトでは、業務用米等(米粉用、加工用含む)の需要に対応するため、安定供給体制の構築を推進します。特設サイトにご登録いただくと、(1)業務用米に関する情報にアクセス、(2)参加者同士のネットワーク形成(特設サイト上でコンタクト可能)、(3)対面イベントへの参加が可能です!
今月20日、東京にてセミナー&交流会が開催されました。同様の内容で来月23日に大阪にて開催いたします。ぜひ当プロジェクトへ登録のうえ、ご参加ください!
12月13日時点では、生産者60社、卸業者131社、実需者90社、種子生産者4社、総勢285社の皆様にご登録いただいております!
イベントだけでなく、登録者向けに業務用米に関する情報を発信していますので、情報収集の場としてもご活用いただけます!
〇セミナー&交流会
日時:2025年1月23日(木曜日)13時~17時
場所:新大阪ワシントンホテルプラザ(大阪市淀川区西中島5-5-5)
(詳細、プロジェクトへの登録はこちら)
https://www.gyoumumai-project.com/(外部リンク)
(4) 米の消費に関する情報等
膨らむ米粉の世界簡単!米粉料理の紹介
クリスマスに年末年始、これからのシーズンにピッタリの米粉レシピをご紹介します!
<焼くまで5分!米粉ピザ>
米粉と豆腐などの材料を混ぜて広げるだけで、あっという間に生地の完成です。外はカリッと中はもちもち。お好きなトッピングをして様々なピザを楽しんでみてください。
レシピはこちら:https://komeko-times.jp/recipe/recipe214/(外部リンク)
<市販のルウいらず、米粉シチュー>
はじめにお肉や野菜をやわらかくなるまで煮て、コンソメで味つけします。ここに、米粉を牛乳で溶いたものを加えて、ゆっくりかき混ぜながら5~6分ほど加熱します。あっという間にシチューの出来上がり!
レシピはこちら:https://komeko-times.jp/column/column50/(外部リンク)
☆その他、米粉のレシピはこちらから!米粉タイムズ:https://komeko-times.jp/(外部リンク)
お問合せ先
農産局企画課
担当者:企画班
代表:03-3502-8111(内線4972)
ダイヤルイン:03-6738-8964