更新日:令和7年9月25日
担当:農産局農産政策部企画課
米に関するメールマガジン(第139号)(令和7年9月25日)
【本号のトピックス】
・飼料用米、WCS用稲、飼料作物の生産者・利用者等へのアンケート調査(1)需給・価格に関する情報
米の価格、販売動向、民間在庫の状況
米の流通状況等について
(2)米政策等に関する情報
米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の変更について
随意契約による政府備蓄米の売渡しの販売数量等の報告結果(8月分、08月18日~08月31日期分)について
政府備蓄米の在庫状況について
斑点米カメムシ類の被害にご注意ください
(3)補助事業に関する情報
膨らむ米粉の世界(米粉需要創出・利用促進対策事業の紹介)
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★飼料用米、WCS用稲、飼料作物の生産者・利用者等へのアンケート調査★
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農林水産省は、令和9年度以降の水田政策の見直しにおける飼料用米、WCS用稲、飼料作物に対する支援の在り方の検討にあたって、各作物の利用者と生産者、また再生協議会の皆さまに、生産と利用の状況や今後の意向をお聞きするアンケートを実施します。
回答は10月31日までオンラインで受付します。
現場の皆さまの声をお聞かせいただきたく、積極的なご回答をお願いします。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/press/chikusan/c_siryo/250916.html
回答フォームはこちら
1)利用者向け:https://www.net-research.jp/1287424/ (外部リンク)
2)生産者向け:https://www.net-research.jp/1287939/ (外部リンク)
1)利用者向けと2)生産者向けは、異なるアンケート項目となります。
飼料生産に取り組まれている畜産農家の方には、お手数ですが、1)と2)両方のアンケートへのご回答をお願いします。
(1) 需給・価格に関する情報
米の価格、販売動向、民間在庫の状況
価格
(1)令和6年産米の相対取引価格(令和7年8月)は、全銘柄平均で27,179円/玄米60kgです。5年産との価格差は、年産平均価格15,315円に対して+11,864円となっています。
(2)令和7年8月の小売価格(POSデータ)は、5kg当たりの平均価格で、3,764円(対前月差+189円、対前年同月差+1,108円)です。
上記の価格はいずれも税込
販売動向
(1)令和6年産米の全国の集荷数量(令和7年7月末)は243.2万トン(対前年同月差▲14.1万トン)、契約数量は245.7万トン(同▲7.9万トン)、販売数量は194.0万トン(同▲14.2万トン)です。
(2)米穀販売事業者における販売数量(令和7年7月)の対前年同月比は94%(対令和元年同月比では94%。以下カッコ内は同様)、うち小売事業者向けが94%(97%)、中食・外食事業者等向けが93%(90%)です。販売価格の対前年同月比は小売事業者向けが158.8%、中食・外食事業者等向けが175.7%です。
民間在庫
令和7年7月末の出荷及び販売段階における民間在庫は、対前年同月差+9万玄米トンの91万玄米トンとなっています。また、流通段階別でみると出荷段階で対前年同月差+1万玄米トンの59万玄米トン、販売段階で+8万玄米トンの32万玄米トンとなっています。
詳細については、米に関するマンスリーレポート令和7年9月号から御確認ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/soukatu/mr.html
米の流通状況等について
農林水産省では、昨今の米の需給状況について広くお知らせするため、生産・販売・価格等のデータを集めたページを作成・公開しています。
(詳しくはこちら)
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/r6_kome_ryutu.html
上記ページには以下のようなデータを掲載しています。
米の需給状況の現状について
スーパーでの販売数量・価格の推移(POSデータ(週次))
世帯当たりの購入数量(家計調査)、消費者物価指数の推移
政府備蓄米の買戻し条件付売渡しの状況
政府備蓄米を含む複数原料米等の店頭販売価格調査
随意契約による政府備蓄米の発売状況
等
(2) 米政策等に関する情報
米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の変更について
農林水産省では、令和7年9月19日(金曜日)に食料・農業・農村政策審議会食糧部会を開催しました。「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」のポイントを御紹介します。
全国の令和7/8年の需給見通しに関する基本的な考え方は、
〇需給を把握するためには、玄米ベースのみでなく、精米ベースでの把握が必要。
〇 需要見通しは、直近の1人当たり消費量の実績、人口(推計値)、インバウンド需要量の動向、精米歩留りの変動を考慮して幅で設定。
〇 生産見通しは、6月末時点の水田における作付意向面積や直近の単収、8月15日現在の10a当たり収量の前年比見込みを考慮して幅で設定。
となり、令和07月08日年主食用米等供給量が807~829万精米トン(908~926万玄米トン)、需要量が624~631万精米トン(697~711万玄米トン)から、令和8年6月末民間在庫量(供給量-需要量)は、176~205万精米トン(198~229万玄米トン)と見通されます。
「基本指針」をはじめとする本部会の資料は、下記 URL ページに掲載しています。
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/250919/0919.html
随意契約による政府備蓄米の売渡しの販売数量等の報告結果(8月分、08月18日~08月31日期分)について
農林水産省では、随意契約による政府備蓄米の売渡しについて、買受者の買受実績および販売(使用)実績を取りまとめて公表することとしています。
直近では、8月分、08月18日~08月31日期分の販売状況について公表しました。
(詳しくはこちら)
8月分
随意契約による政府備蓄米の売渡しの販売数量等報告結果(毎月の確報)(PDF : 156KB)
08月18日~08月31日期分
随意契約による政府備蓄米の売渡しの販売数量等報告結果(隔週の速報)(PDF : 189KB)
政府備蓄米の在庫状況について
農林水産省は、政府備蓄米の在庫状況について公表しました。
(詳しくはこちら)
政府備蓄米の在庫状況について(PDF : 155KB)
斑点米カメムシ類の被害にご注意ください
斑点米カメムシ類が南東北、関東、甲信、北陸、東海、近畿、中国、四国及び九州の一部の地域で多くなると予想されています(注意報発表都道府県数:35道府県(9月9日時点)。被害の程度は、ほ場への本虫の侵入量、カメムシの発生種の構成等によって異なるので、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、ほ場の観察を行い、適期に防除を実施してください。このほか、イネカメムシでは、他の主要な斑点米カメムシ類と異なり、出穂期に防除を行うことが本虫による不稔防止に重要です。
参考:「令和7年度病害虫発生予報第7号」(9月10日付け)
「令和7年度病害虫発生予報第7号」の発表について(PDF : 535KB)
(3) 補助事業に関する情報
膨らむ米粉の世界(米粉需要創出・利用促進対策事業の紹介)
さる9月2日、JAグループとして初の米粉専用工場が竣工されたとの記事が新聞に掲載されました。増加している米粉の需要に応えていくための重要な米粉製造拠点となっていくことを大いに期待するところです。
当工場は、令和5年度補正予算で措置された米粉需要創出・利用促進対策事業のうちの「米粉製品製造能力強化等支援対策事業」を活用して建設されたものですが、本事業は、令和6年度補正予算で今年も実施されており、現在、米粉需要創出・利用促進対策事業のうち「米粉商品開発等支援対策事業」の3次公募を9月29日(月曜日)まで実施中です。米粉の消費拡大に向けた、誰でも利用しやすい米粉の開発、美味しい米粉商品の開発や長期にわたる商品提供ができる事業者からの応募をお待ちしております。
参考
米粉製品製造能力強化等支援対策事業
https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/nousan/250424_161-1.html
米粉商品開発等支援対策事業:https://komeko-koubo.jp/ (外部リンク)
お問合せ先
農産局企画課
担当者:企画班
代表:03-3502-8111(内線4972)
ダイヤルイン:03-6738-8961