第9回(平成30年度)ブロンズ賞受賞者
飯塚 隆太
レストラン リューズ
東京都港区
フランス料理
- 生まれ故郷の新潟をこよなく愛し、毎年田植えや稲刈りを行い、また地元の隠れた名産品を積極的に発掘している。和洋の一流料理人仲間と設立したNPO法人のメンバーとして活動し、無農薬の生産者を支援したり、子供達の農業体験イベントを通じて食育活動も行っている。
- 全日空のファーストクラスの機内食、「えちごトキめき鉄道」が運行するリゾート列車「雪月花」で提供する新潟弁当等、日本各地の素材にこだわったメニューを提供している。
石井 誠
Le Musée(ル・ミュゼ)
北海道札幌市
フランス料理
- 北海道の食材の素晴らしさを自身の料理を通じて伝えていくことに取り組み、北海道庁の「食のブランドアドバイザー」として活動。
- 興部町の生産者と乳牛のクリーンで純度の高いミルクを用いたオリジナル有塩バターを開発したり、羽幌町の生産者と酒蒸しボタン海老を開発する等地域と連携した取組を行った。そしてその活動がメディアで紹介されるなど、地域の活性化にも貢献した。
- 北海道の食材の活用だけでなく、伝統・歴史・文化も加味したシェフならではの料理を提供している。
工藤 健
メゾン ラフィット
福岡県那珂川市
フランス料理
- 日本の原風景を思わせる那珂川町(福岡県)で地元の食材を使って、ここだけでしか作れない料理を提供。
- 美味しさと健康を食材選びのポイントとし、無農薬栽培の生産者と連携して高麗人参や那珂川町特産のヤーコンのブランド化に挑戦している。特にヤーコンについては様々なメニューを開発し、県外のお客に喜ばれている。
- その他抗生物質を使用しない飼料で育てられた赤崎牛の開発など、地元食材の活性化に貢献している。
黒森 洋司
楽・食・健・美 -KUROMORI-
宮城県仙台市
中国料理
- 東日本大震災の復興支援活動をきっかけとして宮城県(仙台市)に出店。
- 宮城県は中国料理の食材が豊富なことから「宮城県=中華県」をキャッチフレーズに、県内産の農畜水産物を幅広く利用し、食材の魅力を引き出す料理を提供。現場に行って食材の価値、美味しさ、生産者の思いを確認し、それを料理でお客に伝えている。
- 被害を受け、従来通りに食材を出荷できない生産者に対しては、そうした食材を加工品などで利用できるような支援を実施している。
髙橋 拓児
木乃婦
京都府京都市
日本料理
- 京野菜や日本酒のみならず、全国各地の特筆すべき食材を掘り起こし、新しい料理としてお客に提供。
- 青森の下北半島でこれまで加工販売されていなかったナマコの卵巣「このこ」を商品化し、ふかひれを日本料理として提供できるレシピの考案、日本料理に合うワインの開発支援など、新しい需要の開拓に力を注いできた。
- また海外での日本料理の発信にも熱心であり、海外で日本料理のプレゼンテーションや指導を行っている。
立花 秀明
和彩空間 たち花
島根県仁多郡奥出雲町
日本料理
- 奥出雲で自然と寄り添いながら、地域の食材の良さ、食文化を後世に残そうとする活動に取り組んでいる。
- すべて奥出雲の食材を使用し、食材の本来の味を活かす新たな調理法を取り入れた「奥出雲づくし懐石」は料理人自身の思いを示す料理となっている。
- その他国の重要文化的景観に選定された「たたら製鉄と棚田の文化的景観」で生産される仁多米の価値向上の取組など、奥出雲の第一次産業と地域の将来の希望をつなぐ活動を行っている。
成田 一世
ESqUISSE CINq / ESqUISSE
(エスキスサンク/エスキス)
東京都中央区
製菓
- 6か国で数々の有名店を渡り歩く中で研鑽を重ね、調理技術もさることながら、食材研究を深めてきた。
- その知見を活かして、日本各地の青果生産者へ青果の市場価値向上に必要な指導を行ったり、これまで価値を生まなかった副産物を加工用としての新しい価値を提案したりする等、生産者の所得向上、青果産業の活性化に力を注いだ。
- 多くの海外のフェアに参加し、山椒、柚子、干し柿等の日本食材、米粉の利活用を積極的にPRしてきた。
西野 正巳
京遊膳 花みやこ
茨城県ひたちなか市
日本料理
- 地元茨城県産食材の価値向上を生産者に働きかけ、また料理人のネットワークを活かして販促活動を行い、多くの食材(村田いちご、天使音メロン、紫菊芋等)が全国の有名飲食店、ホテル、百貨店、そして海外へ提供されるようになった。
- さらに茨城県からの協力要請を受け、粘りの少ない納豆菌を使った「豆乃香」を開発し、海外を含めた有名飲食店で取り扱われるようになり、茨城県ブランドの向上に貢献している。
お問合せ先
新事業・食品産業部外食・食文化課
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