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農林水産省

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指定の公示について(指定番号第12号)

更新日:平成31年2月1日
担当:輸出・国際局 知的財産課
下記の地理的表示について、指定の公示をしたのでお知らせします。

Comté(コンテ)


1 指定年月日  平成31年2月1日
2 指定番号  第12号
3 締約国の名称  欧州連合
4 農林水産物等の区分  第6類 畜産加工品類 酪農製品類(ナチュラルチーズ)
5 農林水産物等の名称  Comté(コンテ)
6 農林水産物等の生産地  フランス
 
 ジュラ山脈地域(アン、ドゥー及びジュラの各県のコミューン並びにソーヌ=エ=ロワール及びオート=サヴォワ各県の一部コミューン)
 ※詳細は別添(PDF : 53KB)
7 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 (1)特性
 牛乳(無殺菌の生乳)由来のハードチーズ。加熱・圧搾工程を経て製造される輪状のチーズで、塩又は塩水を擦り込まれた平面又は凸面状の外皮を持つ。直径は55~75cm、高さは8~13cm。固形分100g中の脂肪分は45g以上54g以下である。またコンテの乾物含量は100g中62g以下であってはならず、塩分含有量は100g中0.6g以下であってはならない。脂肪分を排除したコンテの水分含量は54%を超えてはならない。
 コンテは複雑な味わいを持っており、フルーティーで、ミルキーで、香ばしいという共通した特徴はあるものの、6種類の風味のカテゴリー(フルーティー、ミルキー、ロースト、植物的、動物的、スパイシー)に分類され、さらにこれらは90もの微妙な違いが存在することがコンテの特徴であり、このため2つとして同じコンテは存在しないと言われている。
 
 コンテは、1996年6月、農産物及び食品の地理的表示及び原産地名称の保護に関する1992年7月14日付理事会規則(EEC)第2081/92号に基づき欧州委員会によりPDOとして指定されている。
 
(2)生産方法
 原料はレンネットを加えた一部脱脂された生乳である。生産地で牛乳の生産、チーズの製造及び熟成が行われる。
 11世紀以降、本地域の農業者はフリュイティエール(fruitière、チーズ工房)で輪状のコンテを生産するために、牛が毎日生産する生乳を共同管理している。このチーズの原料となる生乳を生み出す乳牛はすべて在来種(モンベリアード(Montbéliarde)又はフレンチ・シメンタール(French Simmental))で、生産地内で生産された飼料により育てられる(サイレージやその他の発酵飼料は不可)。このチーズ生産により、本地域の伝統的な農業活動の維持が可能となっている。凝乳を53℃まで加熱し、30分以上その温度を維持する。その後圧搾し、まき塩するか、塩水に漬け寝かせる。熟成期間は120日以上で、この間定期的に裏返しとこすり洗いが行われる。
 チーズが販売前に包装される(プレパックされる)場合、カッティングやすりおろしは生産地内で以下のように行われる必要がある。

 プレパックとは、消費者にその形状で販売されるように事前にカット(スライス、ピース、粉)されることである。ただし、下記の行為はプレパックに当たらない。
1.カットや包装したチーズを消費者に販売する目的ではなく、プロセスチーズの原料になることを目的として包装される場合。
2.大きなポーションを第3の会社に卸売り(その後、第3の会社でさらにカット)する目的でカットされる場合。
3.消費者の目の前でカット、包装される場合。
4.繁忙期に客の待ち時間を減らすため、各店舗にて事前に少量の数をカットし、すぐ包装する場合。これらのパックは、カットされた当日か翌2営業日の各店舗の営業時間内に販売されなくてはならない。(カット・包装日は各パックに記載される必要があり、この記載がない限り、上記の行為は許可されない。)

・チーズホールのプレパックは、熟成庫を出荷してから15日以内で行われる必要がある。この間、最低湿度85%、4~8℃内で保管されなければならない。
・チーズひとかけら当たり40g以下の場合、あるいはすりおろす場合であれば外皮を取り除いても良い。外皮の水分含有量が非常に高い場合または状態が悪い場合、チーズが切り分けられた後即座に外皮を取り除かなければならない。外皮の状態が良い場合、最初にカッティングをしてから8時間以内に取り除かなければならない。外皮が取り除かれたコンテは72時間以上外気に触れさせてはいけない。その後コンテは真空包装されなければならない。真空包装は15日以内に行わなければならない。
・カッティング及び包装工程ラインにおいて、コンテ以外の産品の製造を同時に行ってはならない。
 
(注:上記下線部については、日本国内での消費を目的として、日本国内でカット、販売前の事前包装及び包装等が行われる場合には適用しない。)
 
(3)農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
 他の資源を開発することができない森と放牧地とに分断された厳しい環境下で、大きなハードチーズは独自に作られてきた。この地の住人にとって、長期間熟成できるチーズ作りだけが、夏場の豊富なミルクを用いて長い冬を越すための保存食を作る唯一の方法であった。地元の農家たちは、この環境と本チーズ作りに適した牛の品種を選択するようになった。ミルクは「fruitières(フリュイティエール)」と呼ばれるチーズ工房に集められ、この土地の恵みから国外からの利益を引き出す、大型で長期熟成が可能なチーズが作られた。またこの地にある豊富な薪資源により、チーズは加熱して作られるようになった。
 さらに、牧草地の特徴は、チーズ製造の各工程での特別なノウハウにより、コンテの味に反映されている。
 まずこの地理的領域に見られる非常に豊富なフローラ(植物相)が、チーズのアロマ成分の成長を助けている。このフローラの多様性は、酪農家の広範な牧草地の使用によって守られている。フローラの多様性とコンテの豊かなアロマの多様性の密接な関係性は、1994年の2つの研究によって実証されている。
 また、生産レベルでは、チーズの脂肪分含有量を制限することで、脂肪が分解された味を避け、コンテ独特の風味を強めることができる。一部脱脂されたチーズの乾燥度合いの規定によって、チーズに過度の水分が残ることを防ぎ、アロマがより良く表現されるようになっている。最低塩分含有量の規定も、アロマの表現に役立っている。銅鍋使用の義務は、凝乳をカットしたり引き上げたりする正確なタイミングをマスターするなど、チーズ作りの技術の保存を可能にしている。最後に、熟成士たちがチーズ各グループに最適な熟成条件で丁寧に熟成する技を発揮している。牧草や微生物生態系といった自然の要因によって誘導されたコンテのアロマの表現は、コンテの熟成に最適なエピセアの木のボードの上での長い間の熟成期間を経てのみ完成される。
 コンテの製造は、伝統的な農業活動の保存を可能にし、地元経済のバランスに大きく貢献している。
8 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 
(1)商標権者の氏名又は名称  -
(2)登録商標  -
(3)指定商品又は指定役務  -
(4)商標登録の登録番号  -
(5)商標権の設定の登録の年月日  -
(6)専用使用権者の氏名又は名称  -
(7)商標権者等の承諾の年月日  -

お問合せ先

輸出・国際局知的財産課

担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4284)
ダイヤルイン:03-6744-2062
FAX番号:03-3502-5301

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