指定の公示について（指定番号第171号）
更新日：令和6年12月20日
担当：輸出・国際局 知的財産課
担当：輸出・国際局 知的財産課
| 下記の地理的表示について、指定の公示をしたのでお知らせします。 |
Orkney Beef（オークニー・ビーフ）
| 1 | 指定年月日 | 令和6年12月20日 |
| 2 | 指定番号 | 第171号 |
| 3 | 締約国の名称 | グレートブリテン及び北アイルランド連合王国（英国） |
| 4 | 農林水産物等の区分 | 第2類 生鮮肉類 牛肉 |
| 5 | 農林水産物等の名称 | Orkney Beef（オークニー・ビーフ） |
| 6 | 農林水産物等の生産地 | イギリス スコットランド北岸沖にある北大西洋に位置するオークニー諸島（Orkney Islands）として知られる島々 |
| 7 | 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 | （1）特性 オークニー・ビーフは、オークニー諸島で生まれ育った家畜から取れた牛肉で、オークニー内でと畜解体されます。 と畜解体された後、牛肉は全身、側面全体、一部側面（後四分体/前四分体）、または切り身として販売されます。一般的な製品の呼び方には、以下のものがあります。 枝肉：食用に適さない内臓、皮、頭部、四肢、および食べられる内臓すべてを除いた全身 枝肉半丸：縦に等分分割された枝肉の半分 後四分体：半丸の10番目と11番目の肋骨の間で切断して前四分体を取り除いた後の残っている部分 前四分体：半丸の後四分体を取り除いた後の残っている部分 重量、雌雄の別（去勢雄牛、若い雌牛、雄牛）、形状、脂肪度に関する枝肉、枝肉半丸、または各部の特性は、食肉家畜委員会（MLC：Meat and Livestock Commission）の牛枝肉の分類スキームまたは同等のスキームに基づいて判定されます。詳細は、各枝肉、枝肉半丸、枝肉半丸の一部、またはそれに添付されたラベルに記録されます。 牛肉の切り身：牛枝肉は、さまざまな切り身、後四分体、前四分体に切り分けられます。そのカッティングラインナップは、地域の好みにより変わります。切り身は、顧客の要求に応じて骨付きまたは骨なしで提供されます。 （2）生産方法 各農場/クロフター（小規模農家）が自分の群れを管理し、家畜が適切な成長段階に達したらと畜場へと販売します。 牛はと殺された後、イギリス国家機関が推奨する、牛、羊、豚の買取時の体重量標準条件（Standard Conditions for Deadweight Purchase of Cattle, Sheep and Pigs、食肉家畜委員会発行）で規定された仕様に基づいて解体されます。 解体作業で、枝肉が通常は縦に等分した2つの半丸に分割されます。 枝肉はMLCの牛枝肉の分類スキームまたは同等のスキームに基づいて分類されます。 と畜番号、と畜日、格付けの詳細、冷蔵枝肉/枝肉半丸の重量が、各枝肉/枝肉半丸上に記録されるか、またはそれにラベルが貼付されます。 解体後、枝肉/枝肉半丸を温度制御された環境に移し、顧客に発送するか、または牛肉の切り身にするカッティングエリアに移すまで、そこで保管します。 半丸/四分体を切り身に小分けする場合は、顧客の要件に応じてカットして梱包します。その後、顧客に発送するまで、切り身は温度管理された環境下で保管されます。 ［原産地証明］ 第三者である精肉店は、以下の条件を満たしていれば、オークニー・ビーフであることを示すPDOロゴタイプを使用することができます。 i) 以下の点を示す最新の記録が管理されている。 a. その施設に納入されたオークニー・ビーフの量 b. そのうち、その施設から販売されたオークニー・ビーフの量 ii) 正式に認められた担当者による検査に向けて、記録が参照できる状態になっている。 ［検査機関］ Scottish Food Quality Certification Ltd （3）農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由 オークニー諸島は、常にその質の高い牛肉の生産で知られてきました。素晴らしい質の製品を生産するには、伝統的な品種を使用することが重要です。農業はオークニーの最も重要な産業であり、農場とクロフター（小規模農家）は優れた牧畜業者としての評判をしっかりと守ってきました。オークニー・ビーフの畜産の特徴は、アバディーン アンガスとショートホーンの交配種の幅広い使用で、これにより牛肉に特徴が与えられています。大きい酪農場がないこと、牛肉の品質に悪影響を及ぼすものがないことが、オークニー・ビーフと他の酪農場産ビーフとの大きな違いです。 オークニー諸島内の市場に向けて生産され、準備された牛肉は、イギリスの他の場所で生産された牛肉と比べ、風味と美味しさが明らかに異なると認識されています。 美味しさが異なる理由の大部分は、家畜の主要な食餌となる草や牧草に（牧草または干し草や貯蔵牧草として与えられます）特徴を与えている島々の地形、地質、および気候によるものです。これが地元の伝統的な技術を使った牛の飼育と、その後の市場向けに牛を調整する技術と相まって、食肉市場で非常に高く評価される特徴となっています。 オークニーの地質は、北スコットランドの大部分の土地と異なり、ほとんど平地で肥えた土壌となっています。このようなオークニーの特性が、比較的均一で、涼しく、湿度の高い温暖な気候と組み合わさり、質の高い放牧による理想的な飼育が実現されています。肥沃で平らなオークニーの地質により、シーズン全体にわたり、草地に高品質の牧草が生い茂ります。このような牧草地で牛が放牧され、冬期の飼料として使用される乾草やサイレージの栽培にも適しています。 人工的な飼料や成長促進剤は使用していません。 伝統的な牛肉用の牛のみを繁殖に使用しています。これは、地元では「オークニー牛」として知られる「交配種」です。この品種は、50%がアバディーン アンガス、50%がショートホーン/ブルーグレイの小型の牛です。 オークニー牛の畜産は、食餌と繁殖だけでなく、飼育方法も特徴的で、夏は放牧されていた繁殖牛も、冬は伝統的な牛小屋で過ごします。オークニーの子牛はすべて、母牛の乳を好きなだけ飲んで育ちます。 |
| 8 | 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 | |
| (1)商標権者の氏名又は名称 | － | |
| (2)登録商標 | － | |
| (3)指定商品又は指定役務 | － | |
| (4)商標登録の登録番号 | － | |
| (5)商標権の設定の登録の年月日 | － | |
| (6)専用使用権者の氏名又は名称 | － | |
| (7)商標権者等の承諾の年月日 | － | |
お問合せ先
輸出・国際局知的財産課
担当者：地理的表示保護担当
代表：03-3502-8111（内線4285）
ダイヤルイン：03-6744-0234
