指定の公示について(指定番号第52号)
更新日:平成31年2月1日
担当:輸出・国際局 知的財産課
担当:輸出・国際局 知的財産課
下記の地理的表示について、指定の公示をしたのでお知らせします。 |
Antequera (アンテケラ)
1 | 指定年月日 | 平成31年2月1日 |
2 | 指定番号 | 第52号 |
3 | 締約国の名称 | 欧州連合 |
4 | 農林水産物等の区分 | 第9類 食用油脂類 食用植物油脂(オリーブ油) |
5 | 農林水産物等の名称 | Antequera (アンテケラ) |
6 | 農林水産物等の生産地 | スペイン マラガ県内の自治体アラメダ、アルマルヘン、アンテケラ、アルチドナ、カンピリョス、カニェーテ ラ レアル、クェバス バハス、クェバス デ サン マルコス、フエンテ デ ピエドラ、ウミリャデロ、モリナ、シエラ デ イェグアス、テバ、ビリャヌエバ デ アルガイダス、ビリャヌエバ デル ロサリオ、ビリャヌエバ デル トラブコ及びビリャヌエバ デ タピア並びにコルドバ県のパレンシアナ |
7 | 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 | (1)特性 オリーブの木(Olea europea L.)の果実から得られるエクストラバージンオリーブオイル。本産品は、油の化学成分に影響を及ぼさない温度の下で搾油するため、本産品の原料であるオリーブの果実本来の味わいや香り、特性を有している。 本オリーブオイルは、グリーンオリーブのフルーティーさ、アーモンド、バナナ及び青草の優れた官能特性がある。また本産品は、若干の苦みとスパイシーさもあり、ほのかな甘みをうまく引き立たせている。 物理的・化学的特性に関しては、酸度は低く、過酸化物含有量も少量であり、かつ紫外線吸光度(K270)も低い。 ◯ 物理化学的特性 ・最大酸度(%):0.3 ・最大過酸化物価(meq/kg):10 ・K270(最大値):0.15 ◯ 官能特性 ・フルーティーさ(中位の値):4以上 本産品のオレイン酸の含有量は78 %から81%と高く、リノール酸は5%から8%程度で、バランスのとれた脂肪酸成分となっている。一価不飽和脂肪酸の飽和脂肪酸に対する比率は高く(11 から15の間)、オレイン酸のリノール酸に対する比率は中位の値(15から12の間)で、このことがオイルの口当たりを軽くしている。またトコフェロールが高濃度のため、ビタミンE を豊富に含んでいる 。 さらに、不けん化物質であるメチルステロールを100g当たり30mg以上の高濃度で含んでいることも注目に値する。 アンテケラは、2006年3月、農産物及び食品の地理的表示及び原産地名称の保護に関する1992年7月14日付理事会規則(EEC)第2081/92号に基づき欧州委員会によりPDOとして指定されている。 (2)生産方法 原材料は、オヒブランカ(Hojiblanca)種のオリーブ(学名 Olea europea L.)で、少数品種であるピクアル(Picual)種又はマルテーニョ(Marteño)種、アルベキーナ(Arbequina)種、ピクード(Picudo)種、レチン デ セビーリャ(Lechín de Sevilla)種又はソルサレーニョ(Zorzaleño)種、ゴルダル デ アルチドナ(Gordal de Archidona)種並びにベルディアル デ ベレスマラガ(Verdial de Vélez Málaga)種及びベルディアル デ ウエバル(Verdial de Huévar)種を加えることもある。 オヒブランカ(Hojiblanca)種はオリーブの主要品種で、産地のオリーブ作付面積の90%を占めている。その他の品種は副次的な品種と見なされており、産地ではそれほど多く栽培されていない。オヒブランカ(Hojiblanca)種及びゴルダル デ アルチドナ(Gordal de Archidona)種は地域原産の品種と見なされている。 オリーブの果実は、生産地域内にある登録オリーブ園で生産された認定品種を用い、オイルは、生産地域内にある規定の条件に合致した登録工場において搾油しなければならない。 本産品は、オリーブ果実の洗浄及び計量、果肉の粗砕・攪拌及び連続遠心分離による固形分と液体分の分離、連続遠心分離による液体分の分離、上澄みを別の容器へ移すことによる液体分の濾過及び貯蔵の生産工程を経て生産される。また、生産された本産品は、酸化を促進する光からの保護、物理的化学的特性及び官能特性の長期にわたる維持のため、暗色のガラス容器、食品用金属容器あるいは食品用の陶磁器に充塡される。 (3)農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由 アンテケラの生産地域は、海抜400mから600mにある平坦な地形の盆地を有し、北はスブバエティク山脈、南はペニバエティク山脈と周囲が山岳地帯に囲まれており、このような地形の特色が本地域にオリーブの栽培に適した気候と土壌の状態をもたらしている。 オリーブは海抜450mから600m地域の石灰質土壌(20%~70%の炭酸石灰)で栽培されている。また、周囲の地域からアンテケラ盆地に流れ込む水によって様々な高さの河岸段丘が形成され、至る所に中期鮮新世の赤色粘土を含む大量の第三紀層を擁している。このような土壌が、オリーブの木にカリウムを豊富に供給するとともに、高度の保湿力を保ちオリーブの生育を促している。また、アンテケラ地域は温暖な地中海性気候であるが、アンダルシアン イントラバエティク盆地に位置するため冬は寒冷で乾燥する大陸性気候の特徴も加わり、夏と冬、昼と夜の寒暖の差を大きくしている。 |
8 | 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 | |
(1)商標権者の氏名又は名称 | - | |
(2)登録商標 | - | |
(3)指定商品又は指定役務 | - | |
(4)商標登録の登録番号 | - | |
(5)商標権の設定の登録の年月日 | - | |
(6)専用使用権者の氏名又は名称 | - | |
(7)商標権者等の承諾の年月日 | - |
お問合せ先
輸出・国際局知的財産課
担当者:地理的表示保護制度担当
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