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農林水産省

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指定の公示について(指定番号第96号)

下記の地理表示について、指定の公示をしたのでお知らせします。

更新日:令和4年2月1日
担当:輸出・国際局 知的財産課

Abondance(アボンダンス)


1 指定年月日  令和4年2月1日
2 指定番号  第96号
3 締約国の名称  欧州連合
4 農林水産物等の区分  第6類 畜産加工品類 酪農製品類(ナチュラルチーズ)
5 農林水産物等の名称  Abondance(アボンダンス)
6 農林水産物等の生産地  フランス (別添)(PDF : 37KB)
7 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 (1) 特性
   アボンダンスは圧搾、半調理加工、レンネットの使用により牛の生乳かつ全乳から作られたチーズである。最低でも100日間熟成させる。平らな円筒形の石臼のような形状をしており、高さは7~8cmである。チーズの側面がくびれており、重量は6~12kgである。スミア熟成された粗い手触りの表皮を有し、色は金色がかった黄色から茶色まで幅がある。チーズ自体は柔らかく、口溶けがよい。色はアイボリーから淡い黄色である。薄い小さな穴が散らばっているものが多い。また、細かい横長の切れ目が入っていることもある。完全に乾燥させた後、チーズ100g当たり48g以上の乳脂肪を含み、乾燥固形分はチーズ100g当たり58g未満であってはならない。


(2) 生産方法
〇原材料
   地域との結び付きを確実にするため、飼料は生産地内の原料で構成しなければならない。基本飼料の最低50%(総重量)が夏季に集められた干し草で、冬季は制限なしに与えられる。生産地外から調達される飼料の比率は、牛群が毎年消費する乾物量の35%(乾燥重量)を超えてはならない。
冬季の乳牛の最低放牧期間は、連続又は非連続で150日とする。
乾草を生産地外から調達することは、生産地内で調達された飼料を補充としてのみ許可されており、生産地内の牛群の総重量で表される牛群の年間必要乾草の30%を超えてはならない。
   基本飼料に補完飼料を補充してもよいが、乳牛1頭につき年間1,800kg(総重量)、 未経産牛の1頭当たり500kgに制限される。認可された純正又は混合飼料はポジティブリストに記載されている。
牛群の飼料には、サイレージ、発酵飼料、牛乳やチーズの香り若しくは味に悪影響を与える可能性のある飼料又は微生物汚染のリスクのある飼料を含めてはならない。
遺伝子組み換え作物は、本産品に加工する予定の牛乳を生産する全ての地域の農場で禁止されている。この禁止は、農場の動物に飼料として与えられる可能性のある全ての種類の植物、そのような植物を汚染する可能性のある全ての作物に適用される。
チーズ作りに使用される牛乳は、アボンダンス(Abondance)種、タランテーズ(Tarentaise)種、モンベリアルド(Montbéliarde)種の牛から採れたもののみである。
   本産品の証明書の対象となる牛群の最低45%は、アボンダンス種でなければならない。
   2012年12月7日以降に本産品の証明書に署名した牛乳生産者については、牛群の最低45%がアボンダンス種でなければならない。

〇製造工程
   生産地内において牛乳を生産し、チーズを製造、熟成しなければならない。

〇製品の切分け、切削、包装
   チーズのスミアを保護するため、個別に包装されなければならない。しかし、外皮の変化を防ぐために、チーズがチーズ切断工場、包装工場又は熟成工場へ移動される時はこの条件は免除される。
包装された状態で販売するときは、それぞれのチーズの3辺に外皮をつけておく。しかし、外皮にはチーズのスミアがついてなくてもよい。加工用のチーズ片は外皮なしで包装してもよい。

(注:上記下線部については、日本国内での消費を目的として、日本国内でカット、販売前の事前包装及び包装等が行われる場合には適用しない。)

〇ラベル表示
   本産品のラベルには使用される最大文字の3分の2以上の大きさで本名称を表示するものとする。チーズカウンターで販売されるどのチーズにも、1つの表面にラベル又は帯をつけなければならない。
販売目的のホールチーズは、それぞれ独自のプレートがあり、確実に識別できる。プレートはプレスの際、それぞれのホールチーズの端に添付される。
識別プレートは、四角い形であり、工場制チーズの場合赤色、ファームチーズの場合楕円形で緑色である。少なくとも以下の文字が刻まれていなければならない:
 ・製造工場の識別コード
 ・ファームチーズの場合、「fermier」(牧場自家製)の文字
製造日は識別プレートの近くのチーズの端に番号又は文字で、カゼイン又は食用インクで押印される。


(3) 農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
   自然的要因として、アボンダンスの生産地はチーズ生産が始まった地域、すなわち、オートサボア県北部のジェネラ湖とジフル谷の間にあるシャブレー地域のペイ・ダボンダンス(Pays d’Abondance、アボンダンスの谷)である。この地域には、レマン湖と広大な森林地帯に近いことによる地理的位置と地形特有の気候条件がある。
土壌の地理的特徴(本質的に、石灰質の前高山、亜高山アルプス連峰、石灰質の北アルプス連邦)に加え、独特の気候(夏季の高い雨量と著しい温度差)が起伏のある景観を作り、非常に豊かな植物相のある山頂牧草地を整えた。
   人的要因としては、生活条件が厳しいため、乳牛の飼育は土地を利用するための最もわかりやすい方法であった。何世紀もこの地域で行われてきた酪農は、特定の品種の使用と山頂牧草地を利用した特別な方法で特徴づけられる。
酪農家が育てた品種(アボンダンス、タランテーズ、モンベリアルド)は特によく自然環境に適応している。厳しい気候、地形的条件に適応したアボンダンス種(「アボンダンスの谷」が名前の由来)は、丈夫で耐久力のある肉牛乳牛兼用の牛であり、主に牛乳生産に使用される。その牛乳は、チーズ生産に特に適した特徴をもつ。歴史的にこのチーズと関連性がある当該品種は、地域でチーズの生産を維持、強化し、生産に貢献したいという願望のある酪農家が特に注目してきた。
   アボンダンスはこの地域で数世紀にわたり生産されてきた。13世紀に始まり、アボンダンス大寺院の修道士たちは、特に牧草地を整えることにより、このチーズの生産を奨励した。現在でもなお、乳牛に与えられる飼料は本来、地域の牧草及びアルプスの牧草地から採取される。アルプスの牧草地は、フランス語では「montagne individuelle」(私有の山)として知られるシステムを使って開拓された。このシステムのもとでは、牛群はグループ化せず、それぞれの家庭が別々に牛群を放牧する。この地域のアルプスの牧草地では、この牧草地管理法が特徴的に採用され、歴史的に酪農ベースのチーズ生産に関係している。
   最近、相当な量のアボンダンスが今も農場で生産されているが、その生産方法は製造工場に移行してきた。しかし、生乳を使用すること、半調理チーズに関する技術など、伝統的なノウハウが維持されている。
   地域の環境条件によく適応した乳牛は、地域の豊かな植物相を利用している。牧草地の植物相はアボンダンスのアロマの香りの源である。チーズ生産者は、アボンダンスに含まれている飼料となった様々な植物の香りを活かすため、植物相に影響を与える方法で処理されていない生乳かつ全乳を使用している。
   アボンダンスはプレス、半調理加工されたチーズ生産の技術により、プレス調理加工されたチーズよりも柔らかい食感をもたらす。この柔らかい食感はある種のカビの使用と関係していて、アボンダンスの特徴的な形が得られた。この形のおかげで、このチーズは、特にアルプスの牧草地から運び下ろすときに取り扱いやすい。
このチーズは他のチーズ、特にプレス加工チーズに比べ比較的小さい。これは、農場で昔から行われてきた家庭の飼料がアルプスの牧草地で管理される方法や牛乳がチーズに加工される方法と直接関連している。
 
 
8 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 
(1)商標権者の氏名又は名称  -
(2)登録商標  -
(3)指定商品又は指定役務  -
(4)商標登録の登録番号  -
(5)商標権の設定の登録の年月日  -
(6)専用使用権者の氏名又は名称  -
(7)商標権者等の承諾の年月日  -

お問合せ先

輸出・国際局 知的財産課

担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4285)
ダイヤルイン:03-6744-0234
FAX:03-3502-5301