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事業者へのインタビュー:NTTビジネスソリューションズ株式会社

sdgのロゴ 事業者へのインタビュー

NTTビジネスソリューションズ株式会社
中山統括部長
インタビューで取り上げたSDGs
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   NTTビジネスソリューションズ株式会社は、情報通信のプロフェッショナルとして“お客さまの経営課題を解決”し、“お客さまの事業価値向上と地域社会の発展に貢献”することを企業理念に掲げています。
   この度、食品関連事業者に提供している食品残渣リサイクルと経費削減に貢献するサービスを中心に、スマート10x事業統括部 フード・アグリs・ファクトリー統括部長 中山実さんにお話を伺いましたので、その内容を紹介いたします。

写真:スマート10x事業統括部 フード・アグリs・ファクトリー統括部長 中山実さん
取材日:2020年8月1日
場所:NTTビジネスソリューションズ株式会社スマートアグリs事業部にて

情報通信技術を活用して
ソリューションを提供

   2013年にNTT西日本の子会社のうちビジネスユーザーに対する情報通信システムの提案、構築、サポート等業務を行う会社が合併してNTTビジネスソリューションズ株式会社になりました。NTTというブランドへの信用と先進的な情報通信技術を背景に、顧客の経営課題を解決するソリューションを提供しています。

NTTビジネスソリューションズの企業理念

私たちNTTビジネスソリューションズは
情報通信のプロフェッショナルとして
お客様の経営課題を解決し
お客様の事業価値向上と地域社会の発展に貢献します

お客様の声からビジネスの種を育てる

   NTTビジネスソリューションズは地域密着型の会社ということもあり、顧客には食品関連事業者も多く、食品残渣の廃棄方法や処分コストの相談を受けていましたが、課題を解決できるソリューションがありませんでした。2019年から地域の社会課題でもある食品廃棄問題を解決するために「地域食品資源循環ソリューション」を立ち上げました。

取組の紹介
堆肥化により食品残渣をリサイクル ~ へらす、つくる、つなげる ~
循環   市場、食品加工工場、スーパーマーケットなどでは、毎日、野菜などの食品残渣が大量に発生しています。これまで事業者が廃棄費用を負担して処分していたこれらの食品残渣を、地域資源として有効活用し、費用の削減にもつなげるサービスが、NTTビジネスソリューションズが提供する「地域食品資源循環ソリューション」です。
  • 詳しくは以下のページをご参照ください
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/goal_12.html#com_21

他業種との連携によりサービスを実現

   サービス立ち上げのきっかけは、食品廃棄物に関する先端処理システムを所持する株式会社ウエルクリエイトと出会ったことです。優れた処理システムでしたが、リサイクル費用および初期費用に大きな投資が必要であるという点が普及を阻害していました。 廃棄物を堆肥化するコストをICT活用によって削減すると共に、初期費用不要のレンタル型のサービスとすることで幅広いユーザに展開できるようになりました。さらに、取り扱いが容易でルーチン作業を誰にでも任せやすいこともメリットとして感じていただいております。

ごみを資源に変えて環境負荷を低減

   食品残渣を発酵分解して作られた堆肥は地元の農家などに提供され、野菜などに生まれ変わって、地域における資源循環が行われます。また、焼却処分しないため脱炭素にも貢献します。本年、みどりの食料システム法が成立したこともあり、ビジネスを取り巻く環境も少しずつ変化しつつあるようです。

化学肥料を有機堆肥に転換

有機堆肥   堆肥の活用には、地元の大規模農業法人との連携が重要です。耕作放棄地の農地化に土壌改良材として堆肥が有用ということで、高品質化に向けて有機農業を進めている農業法人等と一緒に取り組んでいます。みどりの食料システム法の成立によって、有機堆肥の話は聞いてもらいやすくなったと思います。世界情勢の変化による化学肥料の高騰もあり、大規模農家がコスト削減のために有機堆肥に切り替えているという側面もあります。

バイオ炭で脱炭素に貢献

   コーヒーかす、茶殻、剪定枝など、これまで発酵分解できずに廃棄されていた地域有機資源をバイオ炭へ再生する新たなサービスを2022年3月に提供開始しました。農地への炭素貯留によりカーボンネガティブを実現し、地域脱炭素目標の達成にも貢献できる取組となっており、CO2削減目標を持っている企業には魅力を感じていただいているようです。

コーヒー粕茶粕パン麺たまねぎ外皮おから竹工場パレット外来水草剪定枝

ビジネスを通じた社会課題の
解決で地域に貢献

   ESG金融の拡大を受け、ビジネスを通じたSDGsの取組には、グローバルからローカルまで、大きな期待が寄せられています。

SDGsの出前授業

リサイクルカー食品発酵分解装置「フォースターズ」

   堆肥化による食品残渣リサイクルの取組と食ロス削減などを中心に、小学校などでSDGsの出前授業を行っています。学習指導要領にSDGsが記載されたことから、教育委員会などからも依頼を受けるようになりました。小型化した発酵分解装置と有機野菜を車に載せて「移動式循環リサイクルカー」として出向き、食品残渣を装置へ投入する作業を子供たちに体験してもらうこともあります。こうした出前授業は、食べ残しへの意識が変わると、保護者から高い評価を頂いています。

地域の有機資源をさらに有効活用

   資源循環を実現する会社として、堆肥化、バイオ炭化だけでなく、幅広い地域資源循環サービスのラインナップを揃え、ビジネスを通じた社会課題の解決で地域に貢献したいと考えています。

NTTビジネスソリューションズ株式会社の皆様、
インタビューのご協力ありがとうございました
※インタビューで扱った内容は
企業が取り組むSDGsの一部です。

お問合せ先

大臣官房 新事業・食品産業部 企画グループ

代表:03-3502-8111(内線4139)
ダイヤルイン:03-6744-2065