食育の推進に役立つエビデンス(根拠)(3)栄養バランスに配慮した食生活にはどんないいことがあるの?
栄養バランスに配慮した食生活を送ることは、私たちの健康とどのように関係しているのでしょうか。日本人を対象とした研究から分かったことをご紹介します。
栄養バランスに気を付けて食べるとこんないいこと
- 主食 ・ 主菜 ・ 副菜を組み合わせた食事は、栄養バランスのとれた食生活と関係しています
- 病気のリスク低下に関係している食事パターンがあります
- バランスのよい食事は長寿と関係しています

主食・主菜・副菜を組み合わせた食事は、栄養バランスのとれた食生活と関係しています
主食 ・ 主菜 ・ 副菜を組み合わせた食事をすることは、栄養バランスのとれた食生活と関係しているという研究結果が複数報告されています。
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事をするとこんないいこと
主食 ・ 主菜 ・ 副菜を組み合わせた食事の回数が多い人は、少ない人と比較して…
- バランスよく栄養素や食品をとれていることが報告されています。*1
- ビタミンなどの栄養素が不足している人が少ないことが報告されています。*2

*1論文番号(栄養バランス:主食 ・ 主菜 ・ 副菜)):3,4,6
*2論文番号(栄養バランス:主食 ・ 主菜 ・ 副菜)):3,6
病気のリスク低下に関係している食事パターンがあります
様々な研究で、がんや循環器疾患などの病気と食事との間に関係があることが複数報告されています。
野菜類、果物類、豆類、海藻類、乳類をよく食べ、肉類が控えめな食事パターンはこんないいこと
- 胃がん ・ 大腸がん ・ 乳がんの発症リスクが低いことが報告されています。*1
- 脳血管疾患や心疾患での死亡リスクが低いことが報告されています。*2
- 糖尿病の発症リスクが低いことが報告されています。*3

*1論文番号(栄養バランス:がん):2,5,7,9,12,14,15
*2論文番号(栄養バランス:循環器疾患):2,4,5,6,7
*3論文番号(栄養バランス:糖尿病):1,2,5
バランスのよい食事は長寿と関係しています
栄養バランスのよい食事は、死亡のリスク低下と関係しているという研究結果が複数報告されています。
栄養バランスのよい食事にはこんないいこと
栄養バランスのよい食習慣の人は、そうでない人と比較して…
- 死亡のリスクが低くなることが報告されています。*1

*1論文番号(栄養バランス:死亡):1,2,3
バランスのよい食事ってなに?
主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物の望ましい組み合わせとおおよその量(目安)を料理の数で表した「食事バランスガイド」があります。
- 平成12年3月に当時の文部省、厚生省及び農林水産省が連携して「食生活指針」 が策定されました(平成28年6月一部改正)。
- 「食生活指針」では、主食・主菜・副菜を基本に色々な食品を組み合わせてバランスよく食べること、ごはんなどの穀類をしっかりと食べること、野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて食べることなどが推奨されています。
- 「食生活指針」を具体的な行動に結びつけるために、平成17年に厚生労働省と農林水産省により「食事バランスガイド」が作成されました。
- 「食事バランスガイド」は、一日に「何を」「どれだけ」食べればよいか考える際の参考となるよう、食事の望ましい組み合わせとおおよその量を、コマをイメージしたイラストで示しました。

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