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農林水産省

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2  調査結果の概要

  • 「食育への関心度」は78.4%だった。食育に関心がある人に,その理由を聞いたところ「生活習慣病(がん、糖尿病等)の増加が問題になっているから」(55.9%)を挙げた人の割合が最も高く,次いで「食生活の乱れ(栄養バランスの崩れ、不規則な食事等)が問題になっているから」(54.4%),「子供の心身の健全な発育のために必要だから」(52.1%)となっている。性別に見ると,「子供の心身の健全な発育のために必要だから」を挙げた人の割合は女性で高く,「肥満ややせすぎが問題になっているから」を挙げた人の割合は男性で高い。また,今後の食生活で特に力を入れたい食育は,「栄養バランスのとれた食生活を実践したい」を挙げた人の割合が最も高くなっている。

 

  • 「主食・主菜・副菜を3つそろえて食べることが1日に2回以上ある」が「ほぼ毎日」の人の割合は58.1%となっている。「週に4~5日」,「週に2~3日」,「ほとんどない」と回答した人に,主食・主菜・副菜をそろえて食べる回数を増やすために必要なことを聞いたところ,「時間があること」(55.4%)を挙げた割合が最も高く,次に「手間がかからないこと」(51.2%)が高くなっている。

 

  • ふだん朝食を「ほとんど毎日食べる」と回答した人の割合は83.5%である。「ほとんど毎日食べる」と回答した人の割合は男女とも8割以上だが,年齢別に見ると20歳代と30歳代では低くなっている。ふだん朝食を「週に4~5日食べる」,「週に2~3日食べる」,「ほとんど食べない」と回答した人に,朝食を食べるために必要なことを聞いたところ,「朝,食欲があること」を挙げた人の割合が42.7%で最も高く,次に「朝早く起きられること」(40.3%)が高くなっている。

 

  • ふだん誰と一緒に食事をするか平日、休日それぞれについて,朝食・昼食・夕食別に聞いたところ,平日の『夕食』,休日の『夕食』で「家族」と一緒に食べると回答した人の割合が約8割となっている一方,平日の『朝食』,平日の『昼食』では「ひとりで食べる」と回答した人の割合が3割台となっている。

 

  • 家族と同居している人が,家族と一緒に食べる頻度について,朝食は「ほとんど毎日」と答えた割合が60.2%であるのに対し,夕食は「ほとんど毎日」と答えた割合が73.8%で,夕食の方が一緒に食べる割合は高くなっている。家族と一緒に食べる頻度が「ほとんど毎日」または「週4~5日」と回答した人に,家族と一緒に食べることの良い点を聞いたところ,「家族とのコミュニケーションを図ることができる」を挙げた人の割合が79.4%と最も高かった。家族との食事についての認識を聞いたところ,「家族と一緒に食事をすることは重要である」について「そう思う」と答えた人の割合が89.7%で最も高かった。

 

  • 地域や所属コミュニティー(職場等を含む)で,食事会等の機会があれば参加したいと思う人の割合は47.2%であり,そのうち,過去1年間の参加経験について,「参加した」と回答した人の割合は72.6%だった。「参加した」と答えた人に,参加して良かったことを聞いたところ,「コミュニケーションを図ることができた」を挙げた人の割合が86.1%で最も高かった。

 

  • 1日の全ての食事を一人で食べることがあるか聞いたところ,「ほとんどない」と回答した人の割合が73.0%,「週に1日程度ある」と回答した人の割合が5.5%,「週に2~3日ある」と回答した人の割合が6.0%,「週に4~5日ある」と回答した人の割合が4.3%,「ほとんど毎日」と回答した人の割合が11.0%であった。また,そのことをどう思うか聞いたところ,「一人で食べたくないが,食事の時間や場所が合わないため,仕方ない」を挙げた人の割合が35.5%と最も高かった。

 

  • 生活習慣病の予防や改善のために,ふだんから適正体重の維持や減塩などに気を付けた食生活を『実践している』とする人の割合は68.2%であり,女性では4人に3人が『実践している』と回答している。

 

  • ふだん『ゆっくりよく噛んで食べている』と回答した人の割合は50.2%となっている。『ゆっくりよく噛んで食べていない』と回答した人に,どのようなことが必要か聞いたところ,「早食いの習慣を直すこと」を挙げた人の割合が62.0%と最も高かった。

 

  • 食品の安全性に関する基礎的な知識が『あると思う』と答えた人の割合は67.2%,安全な食生活を送ることについて『判断している』のは72.4%だった。安全な食生活を送ることについて,『あてはまる』(意識し,判断している)と回答した人の割合が最も高かった項目は「生の状態(生食として販売されているものは除く)や加熱が不十分な状態で肉を食べないこと」(92.3%)だった。また,食品安全に関する情報を入手したい情報源として,「テレビ」(71.5%)を挙げた人の割合が最も高くなっている。

 

  • 郷土料理や伝統料理など,地域や家庭で受け継がれてきた料理や味,食べ方・作法を「受け継いでいる」と答えた人の割合は56.4%で,「受け継いでいない」と答えた人の割合は39.2%である。「受け継いでいない」と答えた人が,受け継ぐために必要なこととしては「親等から家庭で教わること」(71.0%)を挙げた人が最も高くなっている。

 

  • 食べ残しや食品の廃棄が発生していることについて,日頃から「もったいない」と『感じている』と回答した割合は95.5%,食べ残しを減らす努力を『している』と回答した割合は93.9%だった。一方、購入した食品を食べないまま,捨ててしまうことがあるかについて,『ある』と回答した人は35.8%で,その理由としては「消費・賞味期限内に食べられなかった」を挙げた人の割合が69.1%と最も高かった。

 

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消費・安全局消費者行政・食育課

担当者:食育計画班
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