3 調査結果の詳細 (5. 食文化について)
(1)食文化を受け継ぐことの意識
郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を受け継ぐことは大切だと思うか聞いたところ、『そう思う』と回答した人の割合が86.4%(「とてもそう思う」33.8%+「そう思う」52.6%)、「どちらともいえない」と回答した人の割合が10.0%、『そう思わない』と回答した人の割合が3.4%(「あまりそう思わない」2.6%+「まったくそう思わない」0.8%)となっている。(図5 - 1)
食文化を受け継ぐことの意識について、性別にみると、『そう思う』と回答した人の割合は女性で高い。(図5-1-1)
(2)食文化を受け継いでいるか
郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を受け継いでいるか聞いたところ、「受け継いでいる」と回答した人の割合が64.2%、「受け継いでいない」と回答した人の割合が35.6%となっている。(図5 - 2)
食文化を受け継いでいるかについて、性別にみると、「受け継いでいる」と回答した人の割合は女性で高く、「受け継いでいない」と回答した人の割合は男性で高い。
若い世代(20~39歳)の男性では、「受け継いでいない」と回答した人の割合が高い。(図5-2-1)
(3)食文化を受け継ぐために必要なこと
郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を受け継ぐために必要なことを聞いたところ、「親等から家庭で教わること」を挙げた人の割合が89.2%と最も高く、次いで、「ふだん食べているもののうち、どれが郷土料理や伝統料理か知る機会を増やすこと」(47.7%)、「子供の頃に学校で教わること」(43.7%)の順となっている。(複数回答、上位3項目)(図5 - 3)
食文化を受け継ぐために必要なことについて、性別にみると、「親等から家庭で教わること」、「ふだん食べているもののうち、どれが郷土料理や伝統料理か知る機会を増やすこと」を挙げた人の割合は女性で高い。
若い世代(20~39歳)では、「子供の頃に学校で教わること」を挙げた人の割合が高い。(表5 - 3)
(4)食文化を伝えているか
郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を「受け継いでいる」と回答した人に、それらを地域や次世代にも伝えているか聞いたところ、「伝えている」と回答した人の割合が68.5%、「伝えていない」と回答した人の割合が30.1%となっている。(図5 - 4)
食文化を伝えているかについて、性・年齢別にみると男性、女性ともに20 歳代で「伝えていない」と回答した人の割合が最も高い。(図5-4-1)
(5)食文化を伝えるために必要なこと
郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を「伝えていない」と回答した人に、今後、伝えるために必要なことを聞いたところ、「家庭で伝える機会を持つこと」を挙げた人の割合が81.9%と最も高く、次いで、「学校で伝える機会があること」(43.7%)、「地域で伝える機会があること」(32.5%)の順となっている。(複数回答、上位3項目)(図5 - 5)
食文化を伝えるために必要なことについて、若い世代(20~39歳)では、「家庭で伝える機会を持つこと」、「学校で伝える機会があること」を挙げた人の割合が高い。(表5 - 5)
(6)郷土料理や伝統料理を食べている頻度
いわゆる郷土料理や伝統料理(自身の生まれ育った地域や現在住んでいる地域に限定せず、旅先や外食先など日本全国の郷土料理や伝統料理を含む)をどのくらいの頻度で食べているか聞いたところ、『月に1回以上』と回答した人の割合が63.1%(「ほぼ毎日」4.7%+「週に3~5日程度」8.6%+「週に1~2日程度」14.8%+「月に2~3日程度」20.0%+「月に1日程度」15.0%)、「2~3ヶ月に1日程度」と回答した人の割合が13.2%、「それ以下」と回答した人の割合が15.7%、「まったく食べない」と回答した人の割合が6.5%となっている。(図5 - 6)
郷土料理や伝統料理を食べている頻度について、若い世代(20~39 歳)の男性では、『月に1回以上』と回答した人の割合が低い。(表5 - 6)
お問合せ先
消費・安全局消費者行政・食育課
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