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農林水産省

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2 家族と一緒に食べる食事の状況と取組


(家族との「共食」の回数は目標に近づくが、20~50歳代で頻度が少ない傾向)

家族が食卓を囲んで共に食事をとりながらコミュニケーションを図ることは食育の原点であり、共食を通じて、食の楽しさを実感するだけでなく、食や生活に関する基礎を習得する機会にもなっていきます。第2次基本計画では、「家庭における共食を通じた子供への食育の推進」を重点課題として定め、食育の推進を行ったところ、計画期間中に、「朝食又は夕食を家族と一緒に食べる『共食』の回数」を週10回以上とする目標は達成されました。しかし、朝食や夕食を家族と一緒に食べる頻度がそれぞれ1週間に2~3日と低い人が一定割合を占めており、こうした低頻度の人の共食の回数を増やすことにより、全体の共食の回数を増やすことを目指すことが必要です。

このため、第3次基本計画においても、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)等の推進にも配慮しつつ、「朝食又は夕食を家族と一緒に食べる『共食』の回数」を、平成27(2015)年度の週9.7回から、2020年度までに週11回以上にすることを目標としています。平成29(2017)年度は週10.5回で、目標に近づいています。

図表1-1-1 朝食又は夕食を家族と一緒に食べる「共食」の回数

データ(エクセル:9KB / CSV:1KB

朝食又は夕食を家族と一緒に食べる「共食」の頻度について、「ほとんど毎日」と回答した人の割合は、朝食と夕食のいずれも20歳代が最も低く(朝食:37.7%、夕食57.4%)、70歳以上が最も高い(朝食:79.1%。夕食:87.1%)という結果でした。家族との「共食」の頻度は、20~50歳代で低い傾向がみられました。

(家族と一緒に食事をすることが重要だと思う人は、約9割)

家族と一緒に食事をすることは重要であると思う(「とてもそう思う」又は「そう思う」)と回答した人の割合は、全ての年代で約9割でした。また、家族と一緒に食事を食べることの良い点としては、「家族とのコミュニケーションを図ることができる」(79.4%)、「楽しく食べることができる」(62.3%)が上位を占めていました。

(家族と一緒に食事をすることが困難な理由は、仕事の忙しさ)

一方で、家族が一緒に食事をする時間を作ることが難しいと思う(「とてもそう思う」又は「そう思う」)と回答した人の割合は、20~50歳代では3割強を占めていました。家族が一緒に食事をすることが難しい理由としては、全ての年代で「自分又は家族の仕事が忙しいから」が最も多く、20~30歳代では約9割、40歳以上では約8割でした。

(家族と一緒に食事をすることが困難な生活の状況)

前述の調査のとおり、家族と同居している人で、家族と一緒に食事をすることが困難な理由は、自分又は家族の仕事が忙しいことが大部分を占めていました。長時間労働(週労働時間60 時間以上)の就業者の割合について、男性を年齢別に見ると、平成17(2005) 年以降は各年齢階層で低下傾向にありますが、一貫して30 歳代、40 歳代の割合が高く、平成29(2017)年は、30歳代で15.0%、40歳代で15.4%でした。家族が食卓を囲み、食事を共にするためには、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進が重要であることがわかります。

事例:「ゆう活」による職員のワーク・ライフ・バランスの充実

西武鉄道株式会社

西武鉄道

西武鉄道

西武鉄道では平成23(2011)年、東日本大震災による節電の必要性から、夏季(6月1日~9月30日)の始業時間を1時間早めるサマータイム制度を本社部門で試験的に実施しました。当時は震災直後でしたので、「少しでも節電に協力したい」という雰囲気が導入に際する後押しとなりました。

実施してみると、サマータイム制度をはじめた平成23(2011)年には、節電への効果だけではなく、時間外労働が対前年比約25%も削減されたことが検証の結果明らかになりました。

サマータイム制度の導入により、以前から会社全体の大きな課題であった長時間勤務や時間外労働の削減、ワーク・ライフ・バランスの推進といった効果を実感できたため、翌年からは就業規則を改正し、今年度まで継続して実施しています。

サマータイム制度の開始以降は、勤務時間の短縮とワーク・ライフ・バランスへの関心がより高まり、出退勤のシステムで労働時間の状況を適切かつ簡単に確認できるようにするため、所定外労働時間が一定時間数(40時間・60時間・80時間)になると、フラグが立つ仕組みを設けるなど、労働時間マネジメントのさらなる向上も図っています。

社内での打合せの様子

社内での打合せの様子

平成23(2011)年から始まったサマータイム制度ですが、今ではすっかり「ゆう活」の取組として定着し、「朝型の健康的な生活サイクルになり、体調がよくなった」といった声が寄せられるなど、従業員の健康改善につながっています。また、「早く帰宅できることから子供と一緒に食事をとる時間が増え、これまで以上に家族とのコミュニケーションが深まった」などという声も多く寄せられ、家庭における共食の推進にもつながっています。

社員からの声

社員からの声

また、共働き世帯数は年々増加し、平成9(1997)年以降は共働き世帯数が男性雇用者と無業の妻から成る世帯数を上回っています。一方で、料理や食器洗い等の食事の管理時間は、男性と女性では顕著な差があります。男性も女性も、積極的に家庭での食事に関わることで、家族と食事を共にする機会が増えるとともに、食卓での会話が広がり、食事を通したコミュニケーションがより深まることが期待されます。

図表1-1-9 男女・年齢階級別食事の管理時間-週全体、15歳以上

データ(エクセル:9KB / CSV:1KB

コラム:「“おとう飯(はん)”始めよう」キャンペーン

「“おとう飯”始めよう」キャンペーンロゴマーク

「“おとう飯”始めよう」
キャンペーンロゴマーク

“おとう飯”の心得

“おとう飯”の心得

総務省が行った「平成28年社会生活基本調査」の結果では、6歳未満の子供を持つ夫の週全体平均1日あたりの家事・育児等関連時間は83分でした。一方、平成27(2015)年12月に閣議決定された「第4次男女共同参画基本計画」では、この時間を2020年までに150分にするという数値目標が掲げられています。

こうした中、内閣府男女共同参画局では、男性の家事・育児参加応援事業の新たな取組として、平成29(2017)年度から、子育て世代の男性の家事・育児等の中でも、料理への参画促進を目的とした「“おとう飯”始めよう」キャンペーンを開始しました。

男性が料理をするに当たっては、「知識や技術がなくて自分には作れない」、「家族のために作る料理は栄養バランスや盛付けなどに気を使い立派でなければいけない」、「料理を作ってみたものの家族には不評だったため作るのをやめてしまった」等、技術的、心理的ハードルがあると思われます。そこで、これまで料理をしていない、料理をしたことはあるものの作ることをやめてしまったという男性の料理参画への第一歩として、簡単で手間を掛けず、多少見た目が悪くても美味しい料理を「おとう飯」と命名しました。

本キャンペーンは、料理をしていない男性に対して、料理に対するハードルを下げることで、料理への参画を促進し、男性の家事・育児等への参加時間を拡大することを目的としています。

内閣府では、キャンペーン開始にあたり、前内閣府特命担当大臣(男女共同参画)から、飲食店での調理経験が豊富な、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑いコンビ・イシバシハザマの石橋尊久さんを「おとう飯大使」に任命し、家事や育児等に関する様々な行事・機会等を活用してキャンペーンの展開を行っています。

「おとう飯大使」任命式

「おとう飯大使」任命式

平成29(2017)年6月12日の「おとう飯大使」任命式を皮切りに、6月30日・7月1日に岡山市で開催された「第12回食育推進全国大会inおかやま」では、2日目のイベントステージで「おとう飯大使」による「おとう飯」の実演を行いました。9月29日(金)のプレミアムフライデーには、プレミアムフライデー推進協議会が実施する『プレミアムフライデー収穫祭』とのタイアップイベントを神奈川県内のスーパーで実施しました。また、イベント以外にも、「おとう飯大使」に考案してもらった「“海の日”のおとう飯」(7月17日)、「“山の日”のおとう飯」(8月11日)、「“ハロウィン”の日のおとう飯」(10月31日)、「“いい夫婦の日”のおとう飯」(11月22日)のレシピのホームページ等への掲載等により、男性が料理をする機会の提案を行っています。

プレミアムフライデーにおける民間とのタイアップイベント

プレミアムフライデーにおける
民間とのタイアップイベント

海の日のおとう飯

海の日のおとう飯

プレミアムおとう飯

プレミアムおとう飯

さらに、地方自治体に対しては、「おとう飯」を活用したイベントや男性向け料理教室等の実施を、知事・市長といった地方公共団体の長には、本キャンペーンの積極的な推進を応援する「おとう飯」サポーターへの参加を依頼しています。「おとう飯」サポーターに参加していただいた方には、「おとう飯」ロゴ入りエプロン着用写真や知事・市長が調理した「おとう飯」の写真やレシピと応援メッセージをいただき、ホームページで公開しています。「第12回食育推進全国大会inおかやま」では、大森雅夫岡山市長に「おとう飯」サポーター第1号になっていただきました。今後も更に拡大を図っていく予定です(平成29(2017)年11月現在、3県知事、5市長)。

第12回食育推進全国大会 in おかやま

第12回食育推進全国大会
in おかやま

おとう飯サポーター(大森岡山市長)

おとう飯サポーター
(大森岡山市長)



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