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農林水産省

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学校・保育所等での食育の推進

学校における食育

  • 学校給食を活用しつつ、給食の時間を始め、各教科、特別活動、総合的な学習の時間等における食に関する指導を中心として行われています。
  • 公立小・中学校等の栄養教諭の配置数は年々増加しています。(全都道府県で6,752人が配置(2021年5月1日現在))
公立小・中学校等栄養教諭の配置状況(棒グラフ)

資料:文部科学省調べ(2015年度まで、各年度4月1日現在)
文部科学省「学校基本調査」(2016年度以降、各年度5月1日現在)
注:小・中学校等とは、小学校・中学校・義務教育学校・中等教育学校・特別支援学校を指す。

栄養教諭とは

  • 児童生徒等の「栄養の指導及び管理をつかさどる」教員です。
  • その専門性を生かし、食に関する指導の全体計画作成や実践等での中心的な役割や、学校給食の栄養管理や衛生管理等を担うとともに、学校内における教職員間及び家庭や地域との連携・調整において要としての役割を果たしています。

(事例)村高発☆地域元気化プロジェクト(「棚田保全活動」「食文化の継承」を通した高等学校における食育)

兵庫県立村岡高等学校

田植え(写真)

田植え

  • 全校生徒が学年横断で地域活性化に取り組む「村高発☆地域元気化プロジェクト」の一つとして「棚田保全活動」を実施しました。
    生徒たちが、田植えから、稲刈り、草取り、米の販売まで行い、棚田保全の重要性などについて学びました。
  • 同プロジェクトでは、地域の「食文化の継承」にも取り組みました。地元の食材の研究や商品開発を行い、全国高校生料理コンクールへの応募などの取組を行いました。
  • 活動を通じて生徒たちは、地元の食材の良さやバランスのよい食事選びのコツなどを身に付け、食の重要性を理解することができました。

学校給食

  • 学校給食は、全小学校数の99.1%、全中学校数の89.9%で実施されています。
    (出典:文部科学省「学校給食実施状況調査」(2018年度))
  • 栄養バランスのとれた食事を提供することにより、子供の健康の保持・増進を図るために実施しています。
  • 食に関する指導を効果的に進めるために、給食の時間はもとより、各教科や特別活動、総合的な学習の時間等における教材としても活用することができるものであり、大きな教育的意義を有しています。
  • 地場産物を学校給食に活用し、食に関する指導の教材として用いることにより、子供が、より身近に、実感を持って地域の食や食文化等について理解を深め、食料の生産、流通に関わる人々に対する感謝の気持ちを抱くことができます。
学校給食における地場産物・国産食材活用状況の推移(折れ線グラフ)

出典:2019年度までは文部科学省「学校給食栄養報告」(食材数ベース)、
2019年度以降は文部科学省「学校給食における地場産物・国産食材の使用状況調査」(金額ベース)

(事例)学校給食における地場産物の活用について

岐阜県瑞穂市

  • 岐阜県瑞穂市では、給食センターと商工農政観光課、生産者・生産者団体等が連携して地産地消に取り組んでいます。
  • 年に1回開催される給食センターと全生産者との「交流給食会」では、調理現場と生産現場の現状を相互に伝え合うことで、双方の理解を深めています。
  • また、毎月「地産地消献立の日」を設定し、給食の時間に動画等を通して給食に使われている地場産物等を紹介するとともに、食に関する指導を実施しています。
瑞穂市学校給食の地場産物活用枠組

瑞穂市学校給食の地場産物活用枠組

給食センターと生産者との交流給食会(写真)

給食センターと生産者との交流給食会

就学前の子供に対する食育

  • 保育所、幼稚園、認定こども園では、「保育所保育指針」、「幼稚園教育要領」、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」に基づいて、教育や保育の活動の一環として、計画的に食育の取組が実施されています。

(事例)「偏食からのはじめの一歩」プロジェクト ~子供たちの「もの」「ひと」「こと」に関わる力の変容をめざして

認定こども園 武庫愛の園幼稚園(兵庫県)

フキの筋取りのお手伝い(写真)

フキの筋取りのお手伝い

  • 食材という「もの」に対する子供の向き合い方が変わることで、「ひと(人間関係)」や「こと(活動)」に対しても変容が見られるのではないかと仮説を立て、教育・保育を実践しています。
  • 子供たちが興味を持つような手作り教材を使った取組や、給食のフキの筋取りなどを子供たちが行う体験を通して、食材との距離が縮まり、食べることへの意識が高まる姿が見られるようになりました。
  • また、食べる楽しさや喜びを感じることが、園生活全体の充実や子供たちの自信にもつながっており、様々な遊びや友達に自ら興味や関心を持って関わろうとするようになりました。

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お問合せ先

消費・安全局 消費者行政・食育課 食育計画班

電話:03-3502-8111(内線4578)
FAX:03-6744-1974