1 概要
令和2(2020)年度は、第3次基本計画(計画期間:平成28(2016)年度~令和2(2020)年度)に基づく取組の最終年度です。令和2(2020)年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえ、「食育に関する意識調査」(以下「意識調査」という。)等の調査方法を変更(*1)したため、単純に比較することは難しいですが、数値目標として定められた21目標値のうち、令和2(2020)年度現在で目標値に達したのは、以下に示す7項目でした(図表3-1)。
<3>地域等で共食したいと思う人が共食する割合
<6>中学校における学校給食実施率
<12>食品中の食塩や脂肪の低減に取り組む食品企業の登録数
<15>農林漁業体験を経験した国民(世帯)の割合
<17>地域や家庭で受け継がれてきた伝統的な料理や作法等を継承し、伝えている国民の割合
<18>地域や家庭で受け継がれてきた伝統的な料理や作法等を継承している若い世代の割合
<20>食品の安全性について基礎的な知識を持ち、自ら判断する若い世代の割合
また、第3次基本計画作成時の値に比べて改善を示したのは、以下に示す6項目でした。
<1>食育に関心を持っている国民の割合
<5>朝食を欠食する若い世代の割合
<14>食育の推進に関わるボランティア団体等において活動している国民の数
<16>食品ロス削減のために何らかの行動をしている国民の割合
<19>食品の安全性について基礎的な知識を持ち、自ら判断する国民の割合
<21>推進計画を作成・実施している市町村の割合
改善が見られない目標値もありますが、総合的な目標の観点からは、取組が進んだことがうかがえます(*2)。また、5つの重点課題ごとに見ると、「多様な暮らしに対応した食育の推進」及び「食文化の継承に向けた食育の推進」については、目標値に達した項目も多く、取組が進んだことがうかがえます。一方、「若い世代を中心とした食育の推進」、「健康寿命の延伸につながる食育の推進」、「食の循環や環境を意識した食育の推進」に関連する目標については、目標値に達した項目もあるものの課題が残る状況であり、第4次基本計画下においても一層の推進が望まれます。
○図表の数値は、原則として四捨五入しており、合計とは一致しない場合があります。

*1 意識調査は令和元(2019)年度までは「調査員による個別面接聴取」、令和2(2020)年度は「郵送及びインターネットを用いた自記式」で実施。令和2(2020)年度は12月に調査を実施。また、令和2(2020)年度は、「食生活及び農林漁業体験に関する調査」を意識調査と合わせて実施
*2 ()内の◎は目標値に達した項目、△は目標値には達していないが、計画作成時より改善している項目、▼は計画作成時より悪化している項目
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