このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

6 地域における共食の推進


「新型コロナウイルス感染症に気をつけて通いの場に参加するための留意点」チラシ

「新型コロナウイルス感染症に気をつけて通いの場に
参加するための留意点」チラシ

近年、ひとり親世帯、貧困の状況にある世帯、高齢者の一人暮らし等が増え、様々な家庭の状況や生活の多様化により、家庭や個人の努力のみでは、家族との共食や健全な食生活を実践していくことが困難な状況も見受けられます。

学童・思春期の共食を推進することは、健康状態、栄養素等摂取量等、食習慣の確立などにつながると考えられることから、厚生労働省では「健康日本21(第二次)」において、共食の増加を目標項目の一つとして設定し、取組を進めています。また、楽しい食事の時間は食欲を増進させることから、高齢者においては、「食べて元気にフレイル予防」のパンフレットや、新型コロナウイルス感染症の感染防止に配慮して通いの場等において会食を行う場合の留意点を周知し、家族や友人、地域の人と会話をしながら食べることを促しています。

農林水産省では、子供食堂や高齢者サロン等の「共食の場」において、地域の農林漁業者や住民等と一緒に行う伝統食の調理体験や、地域で採れる食材や伝統食に関する講座の開催等、「共食の場」における食育活動を支援しています。

事例:子供食堂へのサポートを通じた地産地消と食育実践の取組
(第5回食育活動表彰 消費・安全局長賞受賞)

九州国際大学村上ゼミ「子ども食堂チーム」(福岡県)

食材検討と試作・試食

食材検討と試作・試食

子供たちへの食材説明用フリップ

子供たちへの食材説明用フリップ

九州国際大学村上ゼミ「子ども食堂チーム」では、月1回開催される地域の子供食堂へ出向き、調理や配膳・片付けなどの作業をサポートしています。そして、子供たちとの触れ合いの中で、生産者への感謝や食材の魅力、望ましい調理法などについて考えています。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大下のためなかなか思いどおりには進められていませんが、通常は開催日の1週間前に、子供食堂の主催者と学生、指導教員とで事前ミーティングを行います。それまでに学生たちは食材を選定し調理法を考えておきます。食材の検討・購入に当たっては、地元の農産物直売所へ出向くのを基本とし、売り場で生産者の話を聞いたり、商品の脇に表示されている生産者情報を見たりして食材を選びます。時には、生産者に誘われて、畑での生育ぶりを見せてもらうこともあります。

このようにして得た情報を基に、子供たちにその日の食材を解説するためのフリップボードを用意します。地元の特産品を使ったメニューの場合、それがどうして有名になったか、どのような栄養素が含まれているか、他にどのような調理法があるかなどについて、子供たちが理解しやすいようイラストを多用してまとめます。

さらに、中には調理すると元の姿が分からなくなる食材(ほうれん草など)もあるため、調理前の生の食材をテーブルに置き、子供たちが手に取って見られるようにしています。

この活動が、子供たちの食への興味・関心を高めることにつながることを願い、これからも取り組んでいきたいと考えています。



ご意見・ご感想について

農林水産省では、皆さまにとってより一層わかりやすい白書の作成を目指しています。

白書をお読みいただいた皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。

送信フォームはこちら

お問合せ先

消費・安全局
消費者行政・食育課

担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4578)
ダイヤルイン:03-6744-2125
FAX番号:03-6744-1974

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader