3 国際的な情報交換等
食品安全委員会では、定期的に海外の有識者と意見交換会や勉強会を実施しており、国際的に活躍されている方々を通じて食品の安全性に関する最新の知見の収集や情報の発信を行っています。
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所(以下「研究所」という。)では、「栄養と身体活動に関するWHO(*1)協力センター」として、3期目の再指定を受け、西太平洋地域のWHO協力センターと栄養不良の二重負荷等の分野で協力を図りつつ、国際貢献の役割を果たすべく研究活動を進めています。
令和4(2022)年12月に東京で開催された第22回国際栄養学会議では、研究所の100年の歴史と今後の展望をテーマとしたシンポジウムを主催し、これまでの研究成果等を紹介しました。
また、アジア各国の研究者を招き、研修や共同研究を行っています。令和4(2022)年度は、カンボジア(6~8月)及び中国(10~12月)からの研究者2名を招へいし、オンラインで実施しました。カンボジアからの研究者は、健康と栄養政策のモニタリングと評価に必要な国民栄養調査等を実施するための人材と基盤体制が自国に不足していることを考察しました。中国からの研究者は、「システム思考」の手法を用いて、食品に対する国民の知識・態度・行動が不健康な食事にどのような影響を及ぼすかを考察しました。本事業の成果は、アジア太平洋地域の国々の栄養改善と食育の推進体制の構築・発展に貢献するだけでなく、人々の健康維持・増進を目指すための一助となりました。今後も継続して招へい研究者らとの研究交流や共同研究を行う予定です。
*1 World Health Organizationの略
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