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参考になる取り組み

社員食堂    社員食堂の取り組み

株式会社NECライベックス

栄養バランスを各自が
把握できる情報を発信
株式会社 NECライベックス

社員食堂で「食バランスガイド」を活用

NEC本社ビルには、11階と12階の2フロアを広々と使った社員食堂があります。食堂の中で、ひときわ目につくのが「食事バランスガイド」。「食事バランスガイド」の前には、その日に提供する料理を750キロカロリー以下になるように組み合わせた「おすすめバランスセット」をサンプルとして展示し、バランスのよい食事を自分で選べるような配慮が見られます。

この食堂を運営しているのが、NECグループの福利厚生サービス事業を行うNECライベックスです。

毎日3000食を提供する食堂には (1)カフェテリア(2)定食・セット(3)喫茶(4)麺・軽食(5)和食と5つのコーナーがあり、それぞれ栄養バランスや食材の産地にこだわったメニューを提供しています。

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従業員の要望から栄養バランスを重視

同社では、食育基本法が施行される以前から、食堂を通して従業員の健康支援に取り組んできました。食堂から健康情報を発信する「栄養展示会」とテーブルに設置している情報カード「栄養メモ」は、1976年から継続している活動です。2014年、「栄養展示会」は「健康応援フェア」に改称。サラダ等の健康メニューの値引き販売や、肌年齢や骨健康度といった体の健康チェックを新たに取り入れ、これまでよりさらに健康支援に力を入れたイベントになりました。

メニューの栄養バランスを重視するきっかけとなったのは、1983年に糖尿病の従業員から要望を受けて始めた「糖尿病食」でした。低カロリーで栄養バランスが良いこのメニューを、ぜひ他の従業員にも食べてもらいたいと考え、摂取エネルギーを600kcalから650kcalに増やして、「ヘルシーランチ」という食事セットに。ヘルシーランチは「日本人の食事摂取基準」に合わせて微量栄養素にまでこだわっており、野菜をたっぷり使うことで低カロリーでも満足感を得られるよう工夫されています。

健康応援フェアにて健康チェックをしている様子

健康応援フェアにて
健康チェックをしている様子

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毎月19日は「スペシャルヘルシーランチ」

毎月19日の「食育の日」に提供されるスペシャルヘルシーランチ。常設メニューのヘルシーランチが30周年を迎えたことを記念して、2013年よりスタートしました。スペシャルヘルシーランチは、ブランド肉やブランド野菜を使用する等、より素材にこだわって考えられています。また、NPO法人の青果物健康推進協会と連携した取組みとして、メニューを通じて伝統野菜や和食の良さを広める食育活動も行われました。

スペシャルヘルシーランチ

スペシャルヘルシーランチ

スペシャルヘルシーランチ

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日々の食事をセルフチェック

栄養価情報提供サービスサンプル画面

栄養価情報提供サービス
サンプル画面

食堂には至る所にパネルやポスターが設置され、「食事バランスガイド」の紹介や各種フェアの案内が目に付きます。プライスカードには、エネルギー・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量・野菜量を表示して、メニューの栄養価が把握できるようになっており、この栄養価情報はPOSシステムと連動して精算時にレジのディスプレイにも表示されます。

さらに2014年から新たに「栄養価情報提供サービス」がスタート。このサービスは、社員食堂での食事および売店で販売しているお弁当の利用情報をもとに、1日の栄養価の標準摂取量に対する昼食の摂取割合を月ごとにパソコンで参照できるサービスです。

このように、日々の食事から自己管理を意識してもらえるよう様々な取り組みが行われています。

 

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健康志向だけでなく食を楽しむ工夫も必要

健康を考えた食事に力を入れていますが、そればかりになってしまっては食事の楽しみが薄れてしまいます。仕事の合間の気分転換や、従業員同士の交流として昼食を楽しみたい利用者のために、和食堂ではカロリーは高めですが、誰にも人気のとんかつ膳やハンバーグ膳を出来立てで提供しています。

最近では、巷で人気の店や有名店とのコラボイベントを実施。コラボメニューを提供するだけでなく、ときにはコラボ先のシェフの実演販売も行われ、多くのお客様から好評を得ています。

食にも流行があり、利用者の好みの傾向や話題の食材は、頻繁に変化します。その都度、流行を上手に取り入れたメニューを考案し、今後も従業員に楽しんでもらえる食事を提供していきたいと考えているそうです。

コラボメニューのポスター

コラボメニューのポスター

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食堂では、年間を通じてフェアやイベントなど、常に新しい企画を考えていますが、全てが思惑通りに関心を集めるわけではありません。自信を持って提供したのに、期待したほどの反応が得られず、見過ごされてしまうメニューも多々あります。
食堂で毎日当たり前に食べていただいている食事を通じて、お客様に効果的な健康情報を発信できるようにしていきます。
食への関心や傾向は日々変化しているので、トレンドを見失うことなく、お客様に常に新しい企画をご提供し、今後も健康の担い手であり続けたいと思います。

フーズアンドケータリング事業部
担当:板橋繁治さん

2015年1月現在

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