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中食産業    中食産業の取り組み

オリジン東秀株式会社

食事をバランスよく
選ぶ力を地域に広める

オリジン東秀 株式会社

「食事バランスガイド」を表示(2007年より実施)

「オリジン弁当」を展開するオリジン東秀では、2000年より同社オリジナルの栄養区分を多くのメニューに表示して、バランスの取れた食生活を提案していましたが、2007年からは「食事バランスガイド」の表示を用いています。総菜はバイキング形式でメニューを選べる販売方法を採用していることもあり、食べ物を選ぶための知識を消費者に提供して、役立ててほしいという思いから始めました。

パッと見ただけで栄養バランスがイメージできるよう、多くのメニューに「食事バランスガイド」のイラストとメニューのSV(食事の提供量)を表示しています。

バイキング形式の惣菜バイキング形式の惣菜

メニューに「食事バランスガイド」のイラストとメニューのSV(食事の提供量)を表示

メニューに「食事バランスガイド」のイラストと
メニューのSV(食事の提供量)を表示

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出前講座やイベントで地域に食育を広める

2007年より、農林水産省が実施する外食・小売業等による普及・啓発事業に参加。東京都の足立区や、墨田区などで地域に根ざした食育活動を実施しました。その後も活動は継続し、毎年、自治体や団体、企業と組んで食育出前講座を行っています。

出前講座では、まず、同社の管理栄養士から食事バランスガイドについての解説があり、そのあとで実際の店舗で販売している総菜やサラダを用いて、バランスの良いお弁当作りに挑戦します。この企画は、「自分で食べ物を選ぶ力」を身につけることを目指した内容になっています。

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「調布っ子食育マイスター」が弁当作り

本社のある東京都調布市と連携した食育事業も行っています。2010年の夏には、調布市が継続的な食育への取り組みとして実施している、小学生が食に関する「心・技・体」を学ぶセミナー「調布っ子食育マイスター」で、他企業と連携して講義を行いました。2011年1月には、食育マイスターに認定された子どもたちがオリジナル弁当作りに取り組み、審査で選ばれた弁当に鶏の唐揚げを加えた「調布っ子食育マイスターが考えた夢のコラボ弁当」は、2011年4月に調布市及び近隣地域の22店舗で販売されました。

2013年には、歴代の食育マイスターの子どもたちを集め、東京国体の選手・監督に食べてほしいアスリート弁当を開発し、大変好評でした(調布市内の会場のみ)。

その後も毎年、「調布っ子食育マイスター」の取り組みを継続しており、2014年度で5回目を迎えました。

「心・技・体」を学ぶセミナー「調布っ子食育マイスター」

「心・技・体」を学ぶセミナー
「調布っ子食育マイスター」

食育マイスターに認定された子どもたちによるオリジナル弁当作り

食育マイスターに認定された
子どもたちによる
オリジナル弁当作り

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ネットワークで広がる食育事業

足立区役所で開催された「健康あだち21フォーラム」や、(財)大阪体育協会とコラボした食育事業、横浜市や大阪市での朝食欠食率改善のための弁当コラボなど、行政との協力で地域の食育活動に参画しています。

大阪の少年野球チームとともに取り組んだ企画や、産業能率大学とのコラボ企画も含め、さまざまな地域のネットワークを形成して食育活動の幅を広げています。

少年野球チームとともに取り組んだ企画
少年野球チームとともに
取り組んだ企画

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社内の人材を活用して地域に密着した食育を

管理栄養士による食事・健康相談

管理栄養士による
食事・健康相談

食育事業を行なうことは地域社会への貢献のほか、売り上げや人材開発につながる可能性もあります。

社内には食べ物に知識や興味がある社員も多く、栄養士や管理栄養士もたくさんいます。彼女たちの力を活用して、もっと食育活動を広めたいです。家庭の台所代行業として、お母さんが家族のことを思って作る料理を提供したい、という創業者の理念を受け継ぎ、お客さまの健康的な食生活をサポートしたいと考えています。また、店舗で働く従業員は地域の要望がよくわかる立場にあるので、それらの意見を吸い上げながら、より地域に密着した食育活動を展開していきます。

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目的と役割を明確にして、自主的に取り組む

食育は自治体、学校、家庭など地域社会全体が連携して行う活動ですが、その中で、企業は(1)何を目的にして(2)どんなことができるのかを、明確にすることが必要です。

企業には、学校では詳しく教わらない生活に密着した知識を伝えるという役割があります。例えば食品表示ラベルの見方や、商品開発のプロセスや苦労、を伝えることが挙げられます。

食育活動のような社会貢献=CSR活動を通じて、経営理念を実現し、地域社会に貢献していくことが我々の責任です。一部の地域だけで実施するのではなく、全社で取り組んでいくことがますます重要になっています。

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「お母さんが家族のことを思って作る料理を提供する」という当社の考えは、食事で健康を守るという「食事バランスガイド」の理念と近いものです。食育事業を通して正しい知識を伝え、「自分で食べ物を選ぶ力」を身につけることが、お客様の健康を守ることにつながると思います。

経営戦略部担当:マネジャー山田晃路さん   

2015年1月現在

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