第13回野生イノシシ豚熱対策検討会
日時及び場所
日時:令和7年11月18日(火曜日)14時00分~17時00分
会議方式:オンライン・対面会議(ハイブリッド方式)
場所:農林水産省統計部第2会議室
議事次第
1 開 会
2 議 事
(1)豚熱・アフリカ豚熱をめぐる情勢と野生イノシシ対策の概要
(2)野生イノシシ用国産豚熱経口ワクチンの現場実装について
(3)野生イノシシにおける豚熱清浄化について
(4)その他
3 閉 会
出席者
【検討会委員】
阿部委員、大谷委員、石田委員、伊藤委員、國保委員、迫田委員、津田委員、早山委員、平田委員、仙波委員
【専門参考人】
西専門参考人、深井専門参考人
配布資料
議事次第(PDF : 46KB)
出席者一覧(PDF : 229KB)
資料1 野生いのししにおける豚熱及びアフリカ豚熱対策(PDF : 5,907KB)
資料2 イノシシ用豚熱経口ワクチンの国産化について(PDF : 4,318KB)
資料3-1 野生イノシシにおける豚熱清浄化について(PDF : 1,813KB)
資料3-2 豚熱清浄化及びアフリカ豚熱防疫体制強靭化のための技術開発促進プロジェクトにおける野生イノシシに関する実施課題について(PDF : 1,677KB)
資料3-3 豚熱感染確認区域について(PDF : 942KB)
資料3-4 石川県における野生イノシシのジビエ利用に関する豚熱検査体制の構築(非公表)
概要
議事次第に基づき進行。野生イノシシにおける豚熱・アフリカ豚熱の発生状況及び対策について報告するとともに、野生イノシシ用国産経口ワクチンを今年度中に現場実装することについて報告を行った。また、今後、野生イノシシにおける豚熱清浄化及び豚熱感染区域の解除要件等を本検討会の意見を聞きつつ検討していくことについて了承された。主な論点は、以下のとおり。
- 事務局より、台湾の飼養豚におけるアフリカ豚熱(ASF)発生事例概要や発生を受けた日本の対応を含むASFへの対策実施状況について、また、九州地方での野生イノシシにおける豚熱の現状をはじめとする国内での豚熱発生状況及び対策実施状況について報告した。
ASF対策については、台湾だけでなく、韓国からの侵入への警戒も強化すべきであること、また、ポスターなどの情報発信は有効であることから、水際対策の強化が重要であることが確認されるとともに、引き続き、昨年度のポスターデザインコンテスト受賞作品やリーフレットを活用しながら情報発信を実施していくこととなった。また、國保委員より、現行のASF遺伝子検査法は現在台湾ほかで流行するウイルスの検出にも有効であることが情報提供された。 - 事務局より、野生イノシシ用国産豚熱経口ワクチンについて、同ワクチンを摂取したイノシシに由来する食品の安全性について食品安全委員会へ諮問し、適切な製造管理および品質管理の下で製造が行われ適切に使用される限りにおいては人の健康に影響を与える可能性は無視できる程度と考えられる旨答申されたことが報告された。今後、都道府県向け説明会を実施した上で、今年度中に野外での散布を開始することとし、散布後もデータ収集を行い、現在使用している輸入経口ワクチンと比較した有効性等の検証を行うとともに、必要に応じて改良を継続していくこととなった。
- 事務局より、本年6月に策定された豚熱清浄化ロードマップについて概要を説明し、海外における豚熱清浄化事例について紹介した。また、平田委員より、本年度から開始された農林水産省レギュラトリーサイエンス事業において、野生イノシシの推定生息数や密度、野生イノシシにおける捕獲やワクチン散布といった対策の効果等について調査研究を実施している旨が説明された。野生イノシシにおける豚熱清浄化については、野生イノシシ群において豚熱ウイルスが非検出となることを最終的な目標とし、その目標をどのようなフェーズを経て達成していくのかを、事業で得られた成果等も踏まえつつ今後議論していくこととなった。検討に当たっては、ASF対策の観点から、国内の養豚農家や野生イノシシ群への侵入防止策について考慮することも重要であるとされた。
- 野生イノシシにおける豚熱陽性個体の確認を受けて設定される豚熱感染確認区域について、事務局より制度の概要及び課題を説明するとともに、石川県より区域内で捕獲された野生イノシシのジビエ利用の現状が説明された。ジビエ利用の促進は、野生イノシシの捕獲強化にもつながり、個体数削減による豚熱清浄化促進に有効であることから、ジビエ利用による豚熱感染拡大リスクを見直す必要がある。また、現在、豚熱感染確認区域の指定を解除する際の解除要件が設定されていないことから、今後、再検証の結果を踏まえつつ、解除要件を検討するとともに、必要に応じて「豚熱感染確認区域におけるジビエ利用の手引き」の見直しを検討することとなった。
お問合せ先
消費・安全局動物衛生課
担当者:髙木、新井
代表:03-3502-8111(内線4583)
ダイヤルイン:03-3502-5994




